技術担当の河内です、皆さんお元気ですか?
大変ご無沙汰してしまいすいませんでした。今年の夏は記録的な猛暑のお陰で我が家のビール消費はウナギ登りで新記録を達成しました!ささやかながら日本の景気回復に毎日貢献しております。
技術情報は早くも10回目になりました、今回はスピーカーシステムについてのお話です。皆さんはスピーカーから出てくる音の位相について考えた事がありますか?
左右のスピーカーの位相が逆だと左右から出てくる音の位相が干渉してボーカル等は中央に定位しなくなりますね。これは当然皆さんご存じでアンプとスピーカーを接続する時にプラス・マイナスを意識して接続していると思います。
ではスピーカーシステムに構成されているウーファー、ミッドバス、スコーカー、ツィーターの各ユニットの位相は正しいですか?と言われると良くわからない場合が多いです。
弊社では出荷するスピーカーは全て各ユニット毎の位相を確認しております。
JBLのスピーカーは、そのモデルごとに各ユニットの正相、逆相のレギュラーな組み合わせというのが定まっており、弊社では全ての取り扱いモデルに関するデータを保有しておりますので、イレギュラーな測定結果でも迅速に修復することが可能です。
逆位相の事例はスコーカーやツィーター等ですが、原因はネットワークからのユニット間の誤配線や何とスピーカユニットの内部結線が逆になっていた事例があります。修理は原因をちゃんと確認してユニット内部の場合は分解してボイスコイルの接続を正しく繋ぎ直します。
ユニット内部の場合はJBLの製造時のミスか?と思いますが真相は分かりません。このスコーカーやツィーターの位相は音楽の試聴での確認は困難です。こだわる方の為にこっそり弊社で使っているテスターをお教えします。デンマークのGato audio社製Phase-it(フェーズ・イット)です。
代理店は
(有)サウンドアティックスです。興味のある方は連絡して見て下さい。
使い方は簡単でスピーカーに+-の極性を合わせ接続してスピーカーの前にテスターを近づけてボタンを押すだけです。コーンがテスターに近付く方向がプラスで緑色、逆にコーンが遠のく方向ならマイナスで赤色が点燈します。
Phase-it(フェーズ・イット)本体です。
測定したいユニットに近づけてボタンを押すだけです。
赤色点燈はコーンが遠のく方向で位相がマイナスです。
使って見ると大変簡単にわかり便利です、ご不明な事は遠慮なくご連絡ください。