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2011年1月16日日曜日
お客様からのお便り 福岡県 河岡様 JBL 4344 ウォールナットスタンド
2009年2月、弊社にてJBL 4344とウォールナット無垢スタンドをご購入頂いた福岡県の河岡様より画像とコメントを頂戴しました。
ケンリックサウンド
代表取締役 細井研志様
技術担当 河内秀夫様
昨年末よりJBL4344左スピーカーのメンテナンスで大変お世話になりありがとうございました。スピーカーのネットワーク接点の不良箇所もありましたが、急激な減衰・ノイズ発生はマルチで使用していますコントロールアンプ、メインボリュームの不良でした。
私の無知のせいでもありますが、素人の私に取りまして原因の究明には大変苦心致しました。スピーカーを疑ってみたり、パワーアンプを疑ってみたり、チャンネルデバイダーも疑ってみたり予備機と取っかえ引っかえ悪戦苦闘してようやく原因箇所が究明できたような次第です。
私は他に予備機を持っていたから色んな動作テストが行なえた訳ですが、何も持たれていない方に取りましては故障箇所の特定などできないのではないでしょうか。スピーカーが返って来まして、同じような症状が出ていたため原因はスピーカーではないことがハッキリしましたのでコントロールアンプの不備を見つけられたような次第です。大変お騒がせ致し申し訳ありませんでした。
私、今年還暦を迎えます。母が若い頃から78回転のレコードを多数所持しておりまして、子供の頃から色んな歌を聴いて育ちました。そんな環境で育ったせいか、はたまたオーディオブームの幕開けを告げていた時代背景のせいか、私自身少ない小遣いを貯めては手持ちの再生機をランクアップさせていきました。
貯金をしている訳でもなく、またできる訳も無く、高価なものを購入しようとすると、どうしてもローンということになります。当時テクニクスから発売されましたブラックシリーズのアンプSU・SE-9600 スピーカーSB-7000が矢も盾もたまらず欲しくなりナショナルクレジットのローンでようやく買い求めることが出来ました。FMチューナー、カセットデッキ、オープンデッキと当時のブラックシリーズを基調とした製品を一式買い揃えました。
やがて結婚して子供が成長しだしたとき、あちこち故障しだして、修理しようにもメーカーに部品が無く「修理不能」とのことで泣く泣く全て処分致しました。その後は、「いくら高級機を揃えようが寿命がくれば使い物にならなくなる」の考えが頭にありオーディオ高級機には見向きもしませんでした。家のローンや子育てが一段落した頃、何気なくネットオークションを眺めていると昔所有していたアンプが出品されていました。しかもほぼ完璧にメンテナンスされていたものが・・・
私の得た知識で、IC専用設計の現代物は故障率が下がっている反面ひとたび故障すると直しようがありません。またこの当時のものは先ず修理不能となることがないとのことで、思い切って購入することにしました。こんな折若い頃一度聴いたJBL4343の再生音が蘇ってきまして、ネットで検索しているとケンリックサウンドさんに行き当たりました。
折りしも丁度4344が2セット518.000円で販売されていました。一度考え出すともう止まりません。家内を拝み倒して購入致しました。まあこの分は毎月の小遣いからしっかり引かれていますが・・・
私、スピーカーはどれも1台のパワーアンプで鳴らすものとばかり思っていましたので、到着後音出ししたところ何か迫力が無いし(最初はプリメインアンプでした)、昔聴いた音はこんなものではなかった・・・の思いからアンプのグレードアップを行い、また細井様からのアドバイスでチャンネルデバイダーを使用したマルチアンプシステムを紹介されました。
さすがマルチで鳴らすと迫力がありますね。腹の底から突き上げてくる重低音、カーペンターズのカレンの生々しいヴォーカル、繊細なハイハットなどどれをとっても一流の音を聴かせてくれます。CDプレーヤーの出力が可変と固定の2つあり、SB-7000は固定から接続しています。大音量で聴けないときはこちらの方で聴いています。また4344をメインにSB-7000を邪魔にならない程度で音出しすると臨場感が更に増し大変良い音になります。こうした使い方は邪道でしょうか?
JBLのモニタースピーカーは「ジャズ向き」という固定概念があるみたいですね。なるほどジャズでも素晴らしい演奏を聴かせてくれています。しかし・・・私はあらゆるジャンルのものを聴きます。ジャズ・クラッシック・ロック・ボーカル・演歌など人が好む物は大抵聴いています。
このスピーカーがなぜジャズだけなのでしょう?試聴できない人にはJBLはジャズ専用と間違ったイメージを持ちかねません。決してジャズだけではありません。良い音を聴かせてくれるスピーカーはあらゆるジャンルの音楽を十分に堪能させてくれます。きっと(私はあまり信用していませんが)オーディオ評論家が勝手に間違った解釈をしてこのようなイメージを植えつけたのでしょうね。
昔こんなことを言っていた評論家もいるんですよ。「アメリカの乾いた気候のもとで生まれたスピーカーが湿度の高い日本で同じような音が出るはずが無い」と。皆さんどう思いますか?オーディオは人が何と言おうが自分が納得すれば良い世界です。自分が感じたイメージを大切に致しましょう。
今後は個々のグレードアップも計画していますが、先ずは部屋の模様替えを計画しています。お客様の声のコーナーでは皆さん立派な部屋に設置されていて、私のような粗末な和室に設置している方は見受けないので紹介するには気が引けますが、この4344だけは今後も手放す気はありません。ケンリックサウンド様で蘇らせて頂いた名機を今後も大切に使用したいと願っていますので思い切って投稿してみました。
お金も沢山遣いましたので、もうそろそろこの辺りでグレードアップも止めておかないと取り返しのつかない悲劇が訪れるやもしれません。
今回メンテナンスで不安を抱えている折、「無償修理は6ヶ月ですがスピーカー本体の故障であれば送料を負担願えれば無償にて行ないます」と大変ありがたいお言葉を頂き感激致しました。
私のような素人が、このような大それたスピーカーを維持して行くことが今後も可能か?手に余れば思い切って手放そうかと迷うときがありましたが、そんな不安な思いもこの言葉で吹き飛んでしまいました。何に増して、今後もこのスピーカーを維持して行く上で大変心強いお言葉になりました。そして今回片方のみのスピーカーのメンテナンスでしたが、無償でここまでやって頂けるのかと感心させられました。
また故障箇所の特定に「今後の原因確認用に弊社から小型のパワーアンプとモノラル録音の音楽が入ったiPodもともに貸し出しを考えております。」と至れり尽くせりのお言葉に、ケンリックサウンドさんは業者の鑑のような方だと感服させられました。もし、私のような素人の方が購入を検討されているのでしたら、是非ともケンリックサウンドさんをお勧めします。どうしようもない物を購入しても後々高くつきます。そのようなことのなきよう安心かつ信頼できる業者から購入するのはとても大事なことだと思います。
長々と具にも尽かないことを述べましたが、今回はとてもお世話になりました。大変感謝しております。また何か有りましたら真っ先にご相談させて頂きますのでよろしくお願い致します。
またお礼の言葉が最後になりましたが、ケンリックサウンド様御一同様の今後益々のご発展とご健勝を祈念致しまして、お礼の言葉にかえさせて頂きます。
北九州市 河岡
河岡様には、2009年2月にJBL 4344とウォールナット無垢スタンドをご購入頂きまして、鳴らし方やグレードアップ方法などについてアドバイス差し上げておりました。
その過程で、どうも片チャンネルの音の調子が良くないということでしたので、電話やメールでどこに原因があるのか調べる方法をご案内しておりました。いよいよ特定が出来ないということで、先日スピーカーをお送り頂き、一通りチェックを行いましたところ、主だった原因がアンプ側であるということが判明しました。結果的にアンプの修理を行い、無事に快音を取り戻せたとのことで、我々も安心することができました。
河岡様、今後ともよろしくお願いします。