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2012年4月10日火曜日

お客様からのお便り 茨城県日立市 福島様 JBL 4343 ご来店・ご購入

【到着】クロネコヤマト引越らくらくパック

 【搬入】運転手さんは重くてヒーヒー言いながらも何とか二階へ搬入した。梱包状態ではしっかり握れるところがないためしかもかなりの重量なので製品や家屋に傷をつけないようかなり気を使っていました。老婆心ながらですが、人と製品の安全確保のために搬入時のことを考慮して取っ手を付けるとか移動用の治具を検討するとかされたほうがよいと思われました。




 【開梱】梱包状態も良く製品は無傷でした。最も内側のシートにはナイフを使わないよう運転手さんはあらかじめ留意されていた。


 【据付】4343を自作台の上へ、配線時などひとりで多少の移動はできるよう床との摩擦を減らすためにポリエチレンシートを台の下に貼っています。日立はまだ地震も多いので転倒防止にもなるのではと思っています。

 【完了】配線も完了し早速聞いたところ思ったとおり満足の音色です。

お客様のコメント】

「私のオーディオ歴」


・中学・高校時代 1966~1972
並3ラジオから始まり5球スーパーやアンプの制作(いずれも真空管です)、さらにスピーカーボックスの制作に没頭した時代です。すべての部品を学校帰り毎日のように電気屋(確か宇部の西丸電気の二階に部品コーナーがあった記憶あり)に通いアルミのシャーシにリーマで穴を開けることからせっせとやった記憶があります。


特に印象深かったのは最初に組み立てた並3のラジオがなかなか鳴ってくれず途方に暮れている私をとうとう見かねた父親が近所の詳しい方を呼んでくれて見てもらったら整流回路に配線間違いがあることを教えてくれました。ちょっと見で間違いを見抜いたその近所の方と電気には全く疎い父親が動いてくれたことが今でも印象に残っています。

その初めて自分の苦労して作ったラジオから音が出た時の喜びは今でも忘れません。もうひとつは少し大きめのスピーカーボックスを作ったことです。農家の我が家はもちろん裕福な経済状況ではないため設計製作すべて自分でやったことです。近くの製材所に行って3尺6尺の25t合板を3枚購入してリヤカー(農家のためリヤカーはあった)で持って帰って一生懸命ノコを引いた記憶があります。丸い穴はどうやって開けるのかと考えていたら回し引きノコという細いノコがあることがわかったり、家にあった古いノコの切れ味をよくするために目立て屋さんに目立てを頼んだ記憶もあります。

今時ノコの目立て屋なんて商売はなかなかみませんが当時は普通に有りました。スピーカーはパイオニアのPAX25(コアキシャル2ウェイ)を父親に無心した記憶があります。PAX30は高くて言い出せなかった記憶があります。吸音材やサランネットを貼ったり苦労して出来上がったのはいいがこれが重くて移動するのに苦労した記憶があります、しかし結構いい音を出してくれた記憶もあります。それ以来ですかスピーカーボックスはまずは重量だと思うようになりました。

・大学時代 1972~1976
当時からJAZZに興味を持っていてJAZZ喫茶に行けば必ずと言っていいようにオリンパスがどこの店にも置いてあった記憶があり、その乾いた音色は他のものと全く異なり惹きつけるものがあり、やはりJAZZにはJBLだなと思っていました。


・就職後 1976~
就職して最初の給料で買ったのはJBL L26でした。当時為替は1ドル360円の時代でなかなか輸入品には手が出ませんでしたが念願のJBLを手に入れた感動を覚えています。その後やはり憧れであったシュアのV15タイプⅢを購入できたのも覚えています。その後しばらくして4312を購入し今日に至っています。ソースは1950~1960頃のブルーノートやリバーサイドなどのアメリカのJAZZがほとんどですが他にはオールディーズやクラシックなども聞いています。まあ音楽全般です。最近ではIpodに1万曲位入れて通勤時に楽しんでいました。


・退職後 2012
本年晴れて退職しましてサラリーマンではなかなか手の届かなかった念願の重い4343にやっと手が届いたというところです。以前より4312より大型のものを探していましたが新品はやはり高価なため中古品でもいいとは思っていたところKENRICK社にてレストアをやっていることが分かり先日試聴すべく貴社を伺いました。安い買い物ではないのでいろいろ考えましたが、試聴当日契約に至った理由は4343の品質もそうですがそれより細井社長と社員様の仕事に対する熱心な態度でした。


・細井社長はまだ若いと思いますが客に対する誠実さが伺えました。客に媚するわけではなく淡々とした説明が共感を持てました。―――私の考えと合っていたという方が正しいかもしれませんが。

・社長の若手社員に対する熱心な教育心が伺えました。――これが契約の決め手になりました。

・私と話をしている最中でしたが、若い従業員の一人が試聴用の4333準備のためにウーファーを取り付けようとしていた時、私との話を中断してその若い従業員に「○○君、君の持ってきたドライバのサイズが間違っている、○号を持ってきなさい」。もう一つ、ドアが二重に改造してあり「視聴時は外側のドアもしめるように」と。不具合をその場で指摘し改善していく姿勢が評価できると思いました。

・最後に
私と同じような趣味と背景を持った世代に焦点を当てたKENRICK社の商売はニッチではあるが低価格競争にならない市場をうまく掴んだものだなと感心しています。今後も頑張って良い品物を提供してください。



【ケンリックサウンドからのコメント】

福島様、このたびはご来店ならびに4343のご購入ありがとうございます。ご来店時、ケンリックサウンド評判について鋭いまなざしでチェックされていたとは露知らず、お見苦しいところをご覧に入れてしまい失礼しました。しかし、当社の方針をご評価くださり大変嬉しく思います。

情熱を持ってメンテナンス、レストア、製作したスピーカーは、必ず良い音が宿ると考えて日々取り組んでおります。4343はこれから福島様のお宅で、ますます素晴らしい音が引き出されていくことでしょう。

福島様、今後ともよろしくお願い致します。