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2016年5月30日月曜日

「圧倒されるばかり」 お客様の声 埼玉県 高橋様 JBL 4344 + ウォールナット無垢スタンドご購入

【お客様のコメント】

前略 ケンリックサウンド 細井様

あこがれのJBL4344が5月21日についに我が家に来ました。1本で90kg以上もあるスピーカーを2人で、部屋のスピーカースタンドまで、あっという間に運んできて頂きました。

運送業者さんが帰られて、はやる気持ちを抑えて、音出しをしてみました。ただ、私の部屋は4畳半と狭く、書斎であったものを改造して、床もこの重さに耐えられるよう一部張り替えをしたものです。

はたして、ステレオ盤のCDで音出しをしてみますと、私の理想としていました抜けるような高音と沈む低音と、申し分ない音が出てきました。ケンリックさんには、5月6日に伺って、納入される4344で試聴させて頂きましたが、その時の音までとはいきませんでしたが、納得できる音が出てきました。

翌日は、朝からジャズのモノーラル盤のCDとLPを聴き始めたところ、ステレオでよくわからなかったことですが、右側のスピーカーからは低域が強く出ているのに、左側の低域は少し弱いものであることがわかってきました。原因を知りたくて、早速、細井様にメールしましたところ、すぐにチェックの方法を3つほど教えて頂き、その結果をご返事しました。

メールでのやりとりでは、ネットワークの故障かということで、すぐに来て頂けることになりました。

私の都合で、日曜日に来て頂き、細井様の音と部屋のチェックが始まりました。スピーカーを左右入れ替えて低音域の変化をみていましたが、原因はスピーカーでなく、部屋の構造にあると見抜かれました。

部屋の中がいびつになっていたり、小壁で囲われた
床の間の天井が共鳴を起こしていたことから部屋の場所により片寄りがあり、これが音の変化につながったようです。

すぐに、細井様から180度反対の位置にスピーカーを移動しましょうと提案され、やってみましたところ、音が一様に左右から得られるようになりました。私としては、スピーカーを置く部分の床の基礎をも補強しておいたのに、そこの部分を使わなくなることのショックがありましたが、これで均一の音が得られるのならと自分に言い聞かせました。

細井様には、忙しいところ、しかも遠いところをすぐに来て頂き、的確なアドバイスをされ、本当にありがたく思っています。狭い部屋でのスピーカーの位置が、こんなに大事だとは思いませんでした。プロの方から適切なアドバイスを頂けると、今後、より、自信を持って音楽を楽しく聴けるようになります。

当日は、このほかにも、CDの音をダイレクトに出す方法を教えて頂くなど、なかなか知りえないことなども積極的に教えていただきました。細井様には、1時間位の滞在かと思っていましたが、3時間近くもいて頂き、いろいろと相談や質問に答えて頂きました。本当に安心しましたし、ありがたいと思いました。

細井様の誠意ある対応に、頭の下がる思いがします。これからも、大変かと思いますが、幾多のお客様を安心させるとともに、喜ばせてあげてください。

今後も、何かとお世話になるかと思いますが、よろしくお願い致します。

埼玉県 高橋



【ケンリックサウンドからのコメント】

高橋様

このたびは、JBL 4344、専用ウォールナット無垢スタンドのお買い上げ誠にありがとうございました。

高橋様からJBL 4344のご購入相談を頂いたのは、今から2ヶ月前でした。ほぼ99%ジャズを聴かれるとのことで、前期型の4344が良いのか、後期型の4344が良いのかなど、少し迷われているご様子でした。前期型(ドライバー、ツイーターがアルニコ)は、中高域にキレがあり、後期型(オールフェライト)は、バランスが良い鳴りが特徴である旨をご案内しました。

当社倉庫を確認したところ、ちょうど前期型、後期型、それぞれ一組ずつレストア前在庫があり、どちらでもご希望の個体をお選び頂けたので、バランスが良い後期型を高橋様は選択されることになります。より高橋様のお好みにマッチするような調整を図りながらレストアを進めていきました。

ご入金から約1ヶ月ちょっとでレストアが完了し、いよいよ当社ショールームで高橋様はレストア済み4344と初対面のときを迎えられました。とにかく、「ゴリッ」という、ベースが弾み、ドラムが跳ねるような響きを期待されていた高橋様のために、予め用意したシステムでお手持ちのCDを聴いて頂きました。すると、後日次のようなコメントを頂きました。

「すごい音量と音圧に圧倒されました。こんな音が出てくるのだと、圧倒されるばかりでした。3曲フルに聴かせて頂いて、時間の経つのも忘れて、聴き入ってしまいした。私の中で、満足感というか、充実感が漂っていました。本心、時間が許せば、もっと聴いていたいという思いにもかられました。」

その後、納品は問題なく完了しましたが、低域の鳴り方が、左右異なりレベルが違うというお困りの連絡を頂戴しました。早速社内ミーティングを行い、原因を仮定し、高橋様に協力を頂きながらいくつかのチェックを行って頂きました。

アンプ、プレーヤー側の可能性を切り離し、ウーファーユニットは正常であることまで確認できれば、いよいよネットワークの不調が疑われます。レストア完成時の鳴らし込みテスト、並びに、出荷前の音響特性チェックでは正常だったものが、お客様宅に納品後、異常を来すとすれば、真っ先に「INTERNAL / EXTERNAL」セレクターの接点不良が怪しいということになります。一通りの確認を行って頂き原因がつかめない段階になりましたので、交換用のJBL 3144ネットワークも準備して高橋様宅へ伺うこととなりました。

チェックの結果、冒頭の高橋様コメントにありますように、左右のスピーカーが置かれるお部屋の形状・条件違いによって、特定周波数帯域が減衰したり増大する問題が強く影響を及ぼしていました。大胆にセッティング場所を移動することで、すんなりと簡潔に至ったわけです。少しの間ご心配をおかけ致しましたが、ともあれ製品自体の不具合ではなく、また、お部屋のレイアウト変更で解消される問題だったので、私も一安心です。

この4344のエッジは、ケンリックサウンド開発の半永久耐性エッジですので、今後も変わらず末永くお使い頂くことが可能です。高橋様、このたびは誠にありがとうございました。