ページ
▼
2018年10月24日水曜日
お客様の声 千葉県 高橋様 JBL 4345 オーバーホールご依頼
【お客様のコメント】
ちょっとしたきっかけから、とある音響メーカーの視聴室に備え付けられていたJBL4345を入手したのは、かなり以前のこと。2245Hから繰り出される低音に感激していました。
それから15年以上経過し、いろいろ気になりだしました。アッテネータのガリやギロチンタイプの小さなスピーカー端子、コンデンサも劣化しているだろうな、などと。とはいえ、大型スピーカーのためメンテナンスを依頼することなど無理だろうとあきらめていました。
しかし、アッテネータのガリが酷くなってきてバランスが取れなくなってきていることもあり、なんとかしなければ、と考えながら何気なくケンリックサウンドさんのHPへ。
これまでは、リペア品のスピーカ販売を行っている会社というイメージでしたの、あまり真剣に見ていませんでしたが、修理もされていることを知りまし た。
早速、ケンリックサウンドさんにアッテネータ交換をしたいとコンタクトしましたが、ここから驚きの連続でした。 まず、現物を確認したいとのご提案をいただいたのですが、その際きわめてリーズナブルな料金で、スピーカーをケンリックサウンドさんにお届けできたのです。(実は、このスピーカーを伴って引っ越しをしたことがありますが、その時の費用は恐ろしく高額でした。)
ケンリックサウンドさんのほうで現物確認後、メンテナンスのご提案をいただきました。ご提案内容一つ一つについて、スピーカーの現状とメンテナンスした場合の効果のご説明をいただきました。
ご提案いただいた内容はどれも魅力的だったのですが、予算の都合もあって、一部のカスタマイズは断念いたしました。それでも快く引き受けてくださいましたのでほっとしました。
さて、こうして蘇り我が家に帰ってきたスピーカーですが、想像以上に良くなりました。 まず、雑味が無くなり、非常にすっきりした音になりました。そのうえ低音域から高音域までつながりが良くなったように感じます。
それぞれのユニットがしっかり仕事をしてくれるようになったような感じです。低域の伸びが良く、それでいて音の一つ一つが立ってきた印象です。
そのため、大好きな女性JAZZボーカルを聞いていると、後ろにミュージシャンを控えた彼女が私の目の前に立って自分に向けて歌ってくれているような印象を受けます。一方、クラシックを聴くと、音の広がりを感じる上、弦楽器の音が柔らかくなりました。
ケンリックサウンドさんにメンテナンスをお願いして本当に良かったと思っています。 ありがとうございました。
今回の4345の結果を見て、同様に長年使用しています4312も多少手を加えてみたくなりました。 いずれ改めてご相談させていただきたいと考えています。
【ケンリックサウンドからのコメント】
高橋様、JBL 4345のオーバーホールご依頼、誠にありがとうございました。
当社でのスピーカーオーバーホールに掛かる費用は、決して安くはありません。心構えがなければ躊躇するほど高額に思えるかもしれません。しかし、多岐にわたる作業項目を明細内容から紐解くと、一つ一つが理に適って、確実な意味を持ち高き効果を上げる中身たちであります。
ヴィンテージスピーカーの修理に、果たしてこれだけの費用を掛けるべきか掛けざるべきか・・・悩み、決意を固めて任せて頂いたときには、とことんこだわり抜いて、つぶさに最高の状態へと惜しげなく全力投球で仕上げることを、われわれは使命とします。
投資を惜しまず、愛情を掛けて蘇らせることで必ずや価値は高まります。そして、外観や音などという、ただちに推し量れる品質にとどまらず、佇まいや道具としての存在価値をも静かに大きく引上げる領域まで見据えてレストアに取り組むからこそ、このようにありがたい感想を頂戴できるものと考えております。
高橋様、次のJBL 4312をオーバーホールされる際も、改めてお世話になります。
この度は誠にありがとうございました。