【お客様のコメント】
ケンリックサウンド 様
今回、レストアして頂いたCelestion社の「Ditton 66」は、私が1980年に購入して オーディオに本格的に嵌るきっかけとなったスピーカーです。
暖色系の音質が私の好みに合って、管弦楽曲を中心に永く使っていましたが ジャズ等を聴き出してからは、音の粒立ちが重く音楽をスィングさせ切れず、途中で 諦めて10年程前からは休眠状態でした。
数年前、家の建替えを機に新しくメインとなるスピーカーを検討,「Ditton 66」は手放すつもりでしたが、2018年に偶然聴いた「YOUTUBE」での、ケンリックサウンドの音に 衝撃を受けて、ダメ元でレストアを依頼してみました。
「ＪＢＬ」とは音創りの方向性が、対極にあるにも拘わらず引き受けて下さることになり、 2018/10月初めに手配しました。当初、期間は4ケ月程との事でしたが、実際には 1年5ヶ月の時を経て、2020/3月初旬に我が家に戻ってきました。想定外の1年余りは、手探りで完璧な状態を目指す為の試行錯誤を繰り返されていた事を、後で知った次第です。
調整のために聴いた音源についての目的を少しコメントしますが、 ・高域（ツィーター）の再現…「アヴェ・マリア」森 摩季（SACD） ・低域の分離…「浄夜」カラヤン指揮 ベルリンＰＨ（ＣＤ） ・ジャズのスイング感…「fairy tale」木住野佳子ピアノトリオ（ＣＤ） ・ジャズ・Voの漂い感…「RE-MASTER VOICE」ちあきなおみ（ＣＤ）、「THE LOOK OF LOVE」D・クラール（ＳＡＣＤ） ・管弦楽（ライブ）の臨場感…「ブルックナー9番」Ｇ・ヴァント指揮 ベルリンＰH（SACD）
上記については、以前は満足いく聴き方が出来なかった点でしたが、レストア後は スピーカーの個性を残しながらも、新しく生まれ変わったサウンドとして聴くことが出来ました。また、全体的に空間感も広がっており、小音量でも十分楽しめるようになりました。これから更に聴き込んで、エージングを施して変化を楽しんでいこうと思います。
最後になりましたが、今回完璧を目指して時間を惜しみなく掛けて頂いた細井社長、 中心的にご担当して下さった河内様には、心より御礼申し上げます 御社を信頼してお任せしたことが、良い結果に繋がったと思っております。 有難うございました。
～それから9か月後のご報告～
前回設置状況をご報告してから9ヶ月余りが経過～その後について、 元々音離れの良くなかった「Ditton66」ではありましたが、やはり「JBL」の 血が入った？のか、以前はこのスピーカーでジャズ系を聴こうという気には なれなかったのですが、エージングが進むにつれてジャズやポップスが面白く、 昨年はずっとそっちの方に音の調整を持って行って聴いておりました。
レストアを機にメインアンプとなった「E-800」＆「Linn」ソース系との相性も良く 貴社のYoutubeで試聴した「みずいろの雨」や「Hotel California」等も取り寄せて みましたが、こちらのシステムでも十分楽しめる状態になったと思います。
こうなると客観的なコメントも欲しくなり、11月の終わりにAudio好きの職場同僚２名を 呼んで視聴会を開催 しました。 内、一人は貴社のファンで、よくYouTubeを聴いているとの事でちょっと緊張しましたが、
・音離れがよくジャズ系がいい感じで鳴っている
・特にLPレコードの音がよかった……
のような感想でホッとした次第です。今年も当分巣籠が続きそうですので、更に追及していこうと思っています。
松本
【ケンリックサウンドからのコメント】
お世話になっております。セレッション・ディットン66、設置後のご感想ありがとうございました。松本様が40年前に Celestion社の「Ditton 66」を購入されてから 人生を共にした経緯と熱い想いが伝わってきました。
各スピーカーユニットに用いるエッジ材と仕上げ方法（専用製作の半永久耐性クロスエッジ＋ダンプ材含浸）、そしてネットワーク構成素子の良質方向性を見極め、 コイル、コンデンサー、抵抗、一つ一つの結線向きにこだわること、楽器同様に塗装の仕上げで共鳴体としてのキャビネットの響きを 丁寧に作り上げること、それらが融合して奏でられる、いわば複合要素が互いに支え合って成り立つ音であります。キャビネット補修・新品仕上げ再塗装は専用に製作したウォールナット総無垢スタンドとの色調合わせも行うこだわりがあります。
長い時間をお待たせしましたが結果良かったと思いました。 当社スタッフも感激しております。 また設置のお写真も素晴らしい環境で天井も高く、オーディオを聴く環境には最適ですね。今後も何か気になる事があったら連絡ください。
ありがとうございました。