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2021年4月26日月曜日

お客様の声 新潟県・S様 JBL 4344 MkII ウーファー、ミッドバス(ME-150H, 2123H)のウルトラスエード(人工セーム)エッジ交換






【お客様のコメント】

ケンリックサウンド
細井社長 様

このたびはエッジ張替をして頂きありがとうございました。

各接点の潤滑剤塗布や組付けを終えた後しばらくジャズを中心に聴いておりました。

土蔵の二階をオーディオルームに使用しております。二十五畳くらい半分を映画鑑賞に半分を音楽鑑賞に利用しております。システムも二十年程たちますが良い音を奏でます。

最近気づくことですが、音源が忠実に再現されている印象を持ちました。録音の良し悪しが忠実に表現されるようです。特にヴィーナスレコードの録音は最高だと思います。相当の再現性だと思います。

修理前はスピーカーが相当に傷んでいたと思われます。あらためて直して頂いたことに感謝申し上げます。



【ケンリックサウンドからのコメント】

S様、この度のウルトラスエード(人工セーム)エッジ交換依頼、誠にありがとうございました。JBL 4344 MkIIは、ウーファー=ME-150Hはウレタン素材の純正エッジが朽ちてきますので、半永久耐性の当社ウルトラスエード(人工セーム)エッジに交換すると耐久性のみならず、出音の明瞭度も向上します。

また、ミッドバス=2123Hには劣化しないクロスエッジがが装着されていますが、2山構造の硬質な種類であるため、ウーファーと合わせて当社ウルトラスエードエッジへと交換されることが、やはり推奨です。

今回の作業によって、忠実度再生も十分可能な能力へと高まったはずです。

S様、どうぞ末永く今後もお使いください。ありがとうございました。

2021年4月15日木曜日

JBL D130 + 075カスタムネットワーク完成、JBL 4311Bネットワーク作業 Finished crossovers for JBL D130+075, JBL 4311B crossover work

こんにちは、ケンリックサウンドの熊木です。
Hello, this is Kumaki from Kenrick Sound.

本日のブログでは作業が完了したD130+075用カスタムネットワーク、そして現在作業中のJBL4311B用ネットワークを紹介いたします。
In today's blog, I will post our recently completed D130+075 crossovers, and the work I will be doing on the JBL 4311B crossovers.

こちらが完成したD130+075用カスタムネットワークです。
This is a picture of the finished crossovers for the D130+075 setup.

【D130+075用 ネットワーク使用パーツ】
・ファインメットカットコアコイル(高域フィルター用)
・Mundorf Mcap EVO SilverGold Oil コンデンサー
・Mundorf MResist Supreme 抵抗
・トランス式アッテネーター
・背面大型金メッキ端子
・4N 純銀単線配線

[ Components used for the D130+075 crossovers ]
*Fine met cut core inductors for high frequency filters
*Mundorf Mcap EVO SilverGold Oil capacitors
*Mundorf MResist Supreme resistors
*Transformer type attenuators
*Gold terminals
*4N pure solid silver wires

キャビネット外側背面に高域フィルター用コイルを取り付けますので、残るはネットワークをスピーカーに組み込み、コイルの良質方向性+向きをテストして決定すれば全ての作業が完了します。
I will be placing the high frequency filter coil on the rear panel of the speaker cabinet, so what's left to do is to assemble the crossovers into the speakers and test which direction and positioning is the best sounding.

以下の写真は今日から開始しているJBL 4311Bのネットワークカスタムアップグレード作業です。
Below is a photo of the JBL 4311B crossovers that I have started working on today.

行う作業はコンデンサーをMundorf EVO SilverGold Oilコンデンサーへの交換と、アッテネータの新品交換です。
On these, I will be upgrading the capacitors to Mundorf EVO SilverGold Oil capacitors, and changing the attenuators.

作業前に周波数特性を計測、ネットワークのバラシ、パーツの交換という流れになります。
I will be testing its frequency characteristics first, then start to change each components.


ケンリックサウンドにおけるJBLレストア&カスタム 最近の作業紹介 Recent works of JBL speakers' restoration and modification at Kenrick Sound.

こんにちは、ケンリックサウンドの熊木です。最近の作業を紹介します。
Hello, this is Kumaki from Kenrick Sound. I will post some stuff that's going on recently.

こちらの写真はこのブログにも良く登場するD130+075用カスタムネットワークで使用するパーツです。
今回はJBL C36 Viscountに搭載予定です。
These are the components for the D130+075 crossovers which appear in this blog numerous times. This time they will be installed in to the JBL C36 Viscount.



現在の様子がこちら。4Nの純銀単線を使用しての配線をほとんど終えたところですので、仮測定を終えたら仕上げて完成です。
This is it's current status. I have finished most of the wiring using 4N pure solid silver, so after I test it's frequency charactersitcs, they will be ready to be completed.

以下の写真はレストアが完了したJBL L26です。測定を終えましたので、後は厳重梱包、発送という流れになります。
Below is a photo of a fully restored JBL L26. All tests have been passed so it is ready to be carefully packed and shipped.


【JBL L26 レストア作業】
・キャビネット新品仕上げ
・アッテネーター新品交換
・CMCスタイル大型金メッキ端子交換
・JBL 125A 半永久耐性クロスエッジ交換
・JBL LE25 ウレタンリング交換

[ JBL L26 restoration ]
*Cabinet restoration
*New attenuators
*CMC style gold plated binding posts
*JBL 125A new cloth surrounds
*JBL LE25 urethane ring replacement

この写真はKRS 4351 10th Anniversaryモデル用に作製したジャンパーケーブルです。バナナプラグは無垢の純銀製のものを採用しました。
This is a photo of some jumper cables that I made for the KRS 4351 10th Anniversary model. The banana plug is made of pure solid silver.

2021年4月11日日曜日

お客様の声 島根県・吉金様 JBL 4338 435Al ネオジウムドライバー、ダイヤフラム断線修理







【お客様のコメント】

JBL4338に搭載されているミッドレンジのコンプレッション・ドライバー435ALの修理を昨年12月にお願いしまして、断線等の修復をして頂き1月末に戻って参りましたが、完治とはならず再修理をお願いする事となりました。

その際のケンリックサウンドさんの対応についてですが、とても迅速でかつ丁寧に対応して頂きたいへん嬉しく思いました。

修理箇所、内容についても逐一添付写真も添えて丁寧に教えてくださり、かなり長期間の修復ではありましたが、安心してお任せする事が出来ました。

到着から一週間、組み込んで鳴らしておりますが問題なくご機嫌に鳴っています。故障前より良くなったんじゃないかと思うほど、クリアでイキイキとした4338の音に、毎日レコードを取っ替え引っ替え掛けて楽しんでいます。本当にありがとうございました。



【ケンリックサウンドからのコメント】

長らくお待たせ致しましたが、無事に鳴っていて音も以前より良くなったと伺い安心致しました。

今回の修理を振り返り以下にまとめたいと思います。

お預かりしたJBL 435Alは左右とも分解して内部点検を行いました。まず懸念対象であったネオジウムマグネットは錆対策がなされた後の時代の仕様であり問題はありませんでした。次に肝心のダイヤフラムです。確かに音が出ないというご指摘があった側はボイスコイルが断線しております。断線側はご自身で開けて修理を試みたと伺っておりましたが、ダイヤフラムに変形痕があるのとダイヤフラムのリード線取り出し付近に半田こてによると思われる熱変形やダイヤフラム裏側も熱変形の影響あります。

断線個所をこのまま修理可能か?の判断は微妙なので少し時間がかかります。半田こてを当てる前でしたらほぼ確実に修理は出来る実績はありますがもしどうしても不可能な場合にはサードパーティーのダイヤフラムに交換になります。その際には音色が変わるので左右同時の交換になります。理想はこのまま純正のダイヤフラムを修復出来る事を目標に進めますが、判断するには断線修理を進めた上での結果によります。

ダイヤフラムの断線状況を詳しく確認した結果、アルミのボイスコイル巻き線と端子に絡めるリボン線の接合部が劣化により導通がなくなっていました。当初の診断で+側の断線であったので、+側のリード線を交換してアルミボイスコイルと導電修理を行いました。この時点で導通抵抗値は正常値に近い4.4Ωでした、その後安定度を確認する為に1ヶ月ほど様子をみると徐々に抵抗値が上昇して5Ωになっていました。この原因を確認したら今度はマイナス端子側のボイスコイルとの接合部の劣化が認められたのでこの個所にも導電修理を行いました。

マグネットギャップ内に充填する磁性流体が導通ペーストを侵食して新たな問題が発生するという事実を掴みましたので、対策品にて対応することで完全修理ができました。

一度お納めした後に問題が再発して吉金様にはお手数をおかけし、長らくお待たせすることになりましたが、十分な対策を施し、さらに高い精度で組み直すことができたため、工場出荷時よりも良い音になったという結果が生まれました

吉金様、この度は誠にありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。







2021年4月5日月曜日

JBL 4312 ネットワークのカスタムアップグレード Custom upgrade for the JBL 4312 crossovers

ケンリックサウンドの熊木です。
This is Kumaki from Kenrick Sound.

本日のブログでは最近作業が完成したJBL 4312のネットワーク作業を紹介いたします。
Today I will post our work on the recently finished JBL 4312 crossovers.

この写真は作業前のネットワークと、交換する新品のコンデンサーとアッテネーターです。
This is a photo of the original crossovers and the new parts we will be using.

全てのパーツを取り外し、一旦まっさらな状態にします。
We take everything apart and bring things back to zero.

作業を終えたネットワークの姿がこちらです。
These are the finished crossovers.

【JBL 4312ネットワークカスタムアップグレード】
・Mundorf Mcap EVO Silver Gold Oil コンデンサー交換
・アッテネーター新品交換
・テフロン銀メッキ線配線交換

[ JBL 4312 crossovers custom upgrade ]
*Mundorf Mcap EVO Silver Gold Oil capacitors
*New attenuators
*Teflon silver plated wires

当社で修理したスピーカーユニットを完全に活かすには、信号の通り道となるネットワークの状態はとても大きなファクターです。スピーカーユニットの修理をお考えの方は、同じタイミングでスピーカー全体システムでフルレストアを行うことをお勧めいたします。
To get the best out of our perfectly restored speaker drivers, the grade of your crossovers will be a great factor. If you are thinking about repairing your speaker drivers, we recommend you fully restore your speaker system at that timing.