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2023年10月30日月曜日

ウォールナット総無垢スタンド製作用材料として、新たに伐採した4.7立米のオニクルミ材を岩手県にて運搬しました。

レストア担当の白片(シラカタ)です。

2021年3月頃から始まった世界的な木材価格高騰(”ウッドショック”)の影響により、当社販売中のウォールナット総無垢材スタンドに使用している北米産ブラックウォールナット材も本当に入手困難な状況が続いています(※JBL4320, 4333, 4331, 4331A/B用スタンドは現在販売を休止しております)

そんな折、岩手県一関市で林業を営む義理の伯父から「新築祝い」にとオニクルミの原木21本を頂ける事になり(!)自ら4tトラックを運転して原木が保管してある山へと向かい、荷台に積み込んで同じ岩手県内にある製材所まで運搬する、という大変貴重な体験をしてきました。






初めてお目に掛かる製材所の所長さんからも「節も曲がりも殆どなく素直で良い木だ」とのお墨付きを頂きました。





製材を終えた材木は今後、約1年半をかけて自然乾燥させたのち約1ヶ月のあいだ機械にて人工乾燥を施し、含水率を8%まで落としてから製品加工へと入ります。8%に拘るのは、乾燥の段階で狂いや暴れ、割れなどを全て出し切るためです。

ケンリックサウンド社製スタンドとして本格的に製品化されるのは約2年後になりますが、一体どのようなスタンドに生まれ変わるのか?今から本当に楽しみです!

CMCスタイル大型金メッキ端子、事前加工の様子

ケンリックサウンド・技術アシスタントの宮里です。
本日は当社がメインで使用しているCMCスタイル金メッキ背面端子を
加工する模様をご紹介いたします。



このひと手間でそのままの状態よりも確実にしっかりとプラグやケーブルを固定できるようになります。


先ずは分解します。






ワッシャーを1枚接着しヤスリでバリを取ります。



イモネジにプライマー処理とねじゆるみ止め用接着剤を塗り組み立てます。





JBLオリジナル背面端子をこちらのCMCスタイル金メッキ背面端子に交換することで明らかに音が良くなり情報量も増えます。また金メッキにより耐食性に優れ接触抵抗値の変化が少ないのも特徴です。



もちろんYラグ、バナナプラグどちらも使えます。

このように当社では仕入れた製品をそのまま販売するのではなく、手を加えさらに良い物にして出荷しています。

スピーカーボイスコイルに生じるレイヤーショートについて

ケンリックサウンド・技術アシスタントの宮里です。今回のテーマはレイヤーショートについてです。

レイヤーショートとは本来絶縁されている層(Layer)が何かの原因により短絡(Short=ショート)してしまうことです。・・・層間短絡(Layer short)

下の写真ではギャップずれによりコイル部分に傷がついています。



低音が抜けてしまったり最悪の場合、音も出なくなります。

当社では独自の技術で修理対応可能ですのでご相談ください。