修理完了したスピーカー、Coral FX-10の前で・・・代表の細井と、青木様。
下記は修理前の状態。黄色いゴムエッジが硬化している様子が分かります。
固定ボルトは錆び、フランジも腐食して、コーンには埃が蓄積しています。
ケンリックサウンドに珍しく女性のお客様です。
35年前、清瀬の商店街を車で通り過ぎたときに、たまたま電気店から聞こえてきたこのスピーカーの低音に惚れて、即座に購入したという青木様。コーラル FX-10、フルレンジスピーカーです。
以来ずっと愛用されてきました。しかし、最近ガサガサと異音がし始めたと言うことで、修理してくれるお店を探されていたのです。そこで青木様が普段レコード針を購入される
ナガオカトレーディングさんに相談したところ、弊社をインターネットでさがしてもらったとのことで、このたびエッジ修理を承りました。
ゴム素材のエッジはやがて硬化し、センターの偏りが生じてくると、内部でボイスコイルが擦れて異音が発生します。低音もほとんど出なくなりますから、当時の音からずいぶんとかけ離れてしまったようです。
本日無事に修理完了して、その様子を確認しに来店されたときの動画と画像が上記のものです。仕上がりに、大変喜んで頂けました。
一度惚れ込んだ音をずっと大切にし続けている姿勢が素敵ですね。青木様の娘さんは、このスピーカーから流れる童謡で育ったということもあって、「お母さんがもしこのスピーカーを使わなくなったら、必ず私に譲ってね」と、やはりこのスピーカーに愛着を感じているそうです。
青木様、このたびは誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。