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2014年10月30日木曜日

お客様の声 神奈川県 大成様 JBL L200 修理・完全再生









先月、神奈川県・大成様よりお預かりしたJBL L200に、新たなる息吹を吹き込みました。

1974年ごろに購入されてお使いだったスピーカーですが、ここ25年ほどはご多忙でオーディオ(音楽)から遠ざかり全く使用されていなかったとのことです。経年変化で色々な所が悪くなっているのではないかと心配のご様子でした。ご趣味を再開するための準備を始められるとのことで、このたびオーバーホールのご依頼をいただきました。

ようやく点検が終わり、見積もりができましたので、そのご案内をメールにて先日いたしました。

恐らく保管状況が良くなかったのだと思いますが、(湿気が発生する倉庫などでしょうか)極めて状態が悪いため、そこかしこが劣化しておりました。まず、ウーファーユニットを点検のため取り外し試みましたが、ボルトが複数箇所固着しており、正常な取り外し方ができませんでした。

やむなくバッフル面ごと、もぐようにして、やっと外せた次第です。(この方法ができたのも、パーチクルボードが水分を吸っていてもろかったため)アルミフレームとボルトの接点が腐食で固着していたことで、ボルトも回らない状態だったようです。

ウーファーユニットはエッジのみならず、ダンパーもへたっており、エッジがない状態での長期放置が原因でボイスコイル変形もみられます。こちらは、要リコーンとなりました。

キャビネットはウーファーユニットをバッフルごともぎ取っていることもあり、全体を修繕、レストアする必要があります。グリルは新規製作(サイド部位も含め)を行いました。

お見積りの連絡後、大成様からは、思い出の深いスピーカですので、是非とも修理されたいというお返事を頂戴しました。

それから1か月半ほどで、ようやく完成の時を迎え、本日直接引き取りにいらっしゃいました。

想像以上の仕上がりに心からご満足いただけたようです。20代の頃に年収の半分を注ぎ込んで、強い思いで手に入れられたスピーカーが、目の前で再び力強く鳴り響き、輝きを取り戻した姿をご覧になって、当時の思い出が蘇ったとおっしゃっていました。

本当にお喜びいただけたご様子に、我々も心温まりました。

大成様、これからも末永くお使いください。ありがとうございました。