2014年6月30日月曜日

家族狩り と キモい父 と JBL4344 バッフル、バックパネル塗装中!

家族ものの名作が最近目につくようになってきました。TBSさんの金曜日から始まるドラマ「家族狩り」は天童荒太氏原作です。人間の醜悪、気品、悲哀、そんなものが濃密に描かれている力作。一体どんなドラマに仕立て上げられたのか気になります。重厚なドラマづくりで実験的なこともしている最近のTBSさん。力が入っているようです!





そして、最近私が手にした本。私自身の醜悪の根源を探るべく、この年で今一度自分自身を見つめ直すため、というよりはある特定の人間に可能であるならばもっと好かれたい、せめて普通の距離感でコミュニケーションをとりたいという欲望。既に兆候が現れてきている今、これ以上悪化しないためにもこどもの思考を先取り、予測、予習するために本屋に平積みにされていたこちらの名著を即決で購入しました。私が買って残り2冊。如何にこどもとのコミュニケーションに四苦八苦している親父が多いことか、弱体化した、日和った日本の父に幸あれ!


話の行方が気になるところですが、JBL4344は内部の配線処理が落ち着き、バッフル面、バックパネルの塗装を行ないました。木目との相性も抜群の色味。しっとりとした塗装面は流れるような木目のラインと合間ってくたびれた感じが皆無。バッフル面を叩いてみるとよく響きます。それだけ音の放ち方に優れていると考えますが、そのよく鳴るエンクロージャーのポテンシャルを引き出してくれます。次はユニットインストールです!





























2014年6月29日日曜日

ネットワーク用の抵抗器三種、音の違い聞き比べテスト



スピーカーネットワーク用の抵抗器三種、音の違い聞き比べテストビデオ。解説がちょっとミスってますが・・・

A 一般的なセメント抵抗
B 超高級抵抗 Duelund Silver/Carbon resistor
C トランス式アッテネーター

結果、明瞭度、低域の太さ、レンジともに、やはりトランス式アッテネーターの圧勝です。次回は、同じトランス式アッテネーターのコア材の違いによる音の違いを試したいと思います。ファインメットコア、オリエントコア、汎用カットコアの三種で!

佐藤錦 と JBL4344 ロジウムメッキ端子交換

細井のお父様からさくらんぼの佐藤錦が届きました。甘酸っぱいの王様。完熟で届く佐藤錦は内側からはち切れんばかりとの果肉を宿し、瑞々しい真っ赤な皮に歯を入れると、ぷちっという音ともに果汁が溢れ出してきます。若い甘さが口の中に酸味とともに広がります。円熟した大人の甘みではなく、清々しい無垢な甘みが気持ちよく形状の可愛らしさとともに心を落ち着かせてくれます。青春の果実、佐藤錦スタッフ一同美味しくいただきました!




JBL4344は端子交換を行いました。今回使用するのはロジウムメッキ端子です。下穴を開けたガイドワッシャーをはめ込みますが今回のタイプはそのままでは使用できません。穴そのままの形状からストッパーに当たるピンが嵌り込む溝を形成する必要がありました。デザインカッターでアタリを取り、徐々に徐々に広げすっぽり収まる大きさまで加工していきます。ただこのピンが収まるとストッパーの役割をになっているので、固定する際の余計な力が必要ありません。新タイプにもうまく対応できたので良かったです!
つづく…。














↓ガイドワッシャー嵌め込み。
















2014年6月27日金曜日

お客様からのお便り スウェーデン(Sweden) Mr. Björn JBL4343A (4320クラシックスタイル)









当店からJBL 4343A フルアルニコ KRSセームエッジ 4320クラシックスタイルをお買い上げいただいたお客様、スウェーデンのBjörn様からのお便りです。わざわざ日本まで来て来店の上、お買い上げ頂きました。納品までの間、ケーキの差し入れを贈って頂くなど(スウェーデンからPaypalで費用を送ってくださり私が近所のケーキ屋に買いに走りました)、ケンリックサウンドのスタッフへとても信頼を寄せてくださいました。待ち望んだスピーカーの到着を大変喜んでくれたようで一安心です。Bjorn様、今回はありがとうございました。

Thank you so much Kenrick Sound for the very nice work you have done.

The newly restored JBL4343AWX have arrived from your shop to Sweden 1 1/2 week ago.
Unpacked for 2 hours ago in our apartment. A killer finish and sound from this beauties.

Best regards
Björn Lundqvist

JBL4333Aスペシャル 蒔絵粉蒔き中!

蒔絵の掃除をしました。蒔いていた粉の回収と描き割りの部分の余計な線の清掃です。こうすることで、現在の状況がよくわかります。粉の回収によって見えてくるバッフル面のダークブラウン色。粉の金色とのコントラストがはっきりしてきて美しく感じます。特に描き割りの部分を掃除することにより、細かい濃いラインが現れ、鳳凰のラインを際立たせ、アクセントとデザイン時に意図したラインの動き、流れを際立たせてくれます。





ここから再度ベースの粉蒔きが必要なのか?そうではないのか?検討して次の工程に備えます。必要でなければこのベースの粉を固める工程に移りますが、そうでなければ、いったいどこにその粉を蒔くのか?幾つかのポイントとなり得る箇所を見比べます。残りの余白は少なくなっていますから、バランスを吟味していき、どこにどの位の粉をどのように蒔くのか?簡単なシミュレーションを納得がいくまで繰り返します。今回は、押さえた方が良さそうな箇所があったので、そこにもう一度粉を蒔くことにしました。つづく…。














コンプレッションドライバー JBL2421B 吸音材張り替え!

水曜日、テレビから鳴り響く歓声とは対照的に、その日が平日では無いような静寂が4車線の道路に立ち込めていました。木曜日、早朝の車の音は、日常を取り戻すことに一歩遅れたような力無いタイヤの音を響かせています。熱気を奪われた重い足を地面に乱暴に投げ出し、駅に向かう。サッカーの難しさを思い知った週の半ば、頂どころか麓で息を切らすような状況に愕然としました。しかし、この客観的状況こそが。次回ロシアに向けての積み重ねの最初の一歩だと、気持ちを切り替えれば、また素直な気持ちで日本代表を応援する気がむくむくわいてきます!終わりはあっけなく訪れるスポーツの世界は非情だと思いました!



こちらはそのままでは終わらせません。丁寧に手をかけていきます。

↓サビ取りを待つプレート。




吸音材の状態が非常に芳しくなかった、こちらのコンプレッションドライバーJBL 2421Bはスロート吐き出し口にもゴミがたまっています。きれいに拭き取った後にバックカバーを外し、ダイヤフラムを確認していきます。内部配線や端子にこびりついた吸音材、ダイアフラム(ダイヤモンドエッジ)にもそのカスがたまっているのが見て取れます。時間の経ったこのタイプのウレタンは粘性を持っています。端子にこびりついて剥がれなければ、それはそれで問題を起こさないのかもしれませんが、ダイヤフラムに入り込んだ吸音材は、異音材に変化して悲しい物語を奏でます。そんな調べを防ぐために吸音材の交換、ギャップ清掃に工程を進めます!