2022年11月18日金曜日

お客様の声 神奈川県・綺音様 JBL 075 ケンリックサウンド・オリジナルダイアフラム換装とカスタムチューンナップ





【お客様のコメント】

今から47年前、下北沢の「N」という喫茶店で、JBL 4343のブルーバッフルからはじけ飛ぶリーモーガンに、彼女とともにノックダウンさせられた。JBLとのこの出会いが、迷路への入り口となった。ミッドバスで手を焼いた4344、4348には045Beまでのせてみたが、どうもしっくりこない。自らの力量不足を棚に上げながらの旅は続いた。行き着いたのが20年前、JBL4508に1500ALを2発埋め込み、375、075(16Ω)、045Beをセットした4ウエイマルチだった。

ところが昨年全体のバランスが崩れていることに気づいた。アルニコの減磁と075のダイアフラムの不良ではないか?そこで念のため某オークションサイト他で、075の16Ωの程度の良さそうなものを複数購入した。それらを合わせて、以前ユニットを購入した老舗店にメンテに出した。すると思いがけない返事が返ってきた。「ダイアフラムが大きく歪んでいる」「ダイアフラムの左が16Ω、右が8Ω」「赤い蝋の封印はまがい物でオリジナル以外のダイアフラムが入っている」等々、開いた口が塞がらない。

さてどうするか、さんざん困ったあげく、ケンリックサウンドのHPにたどり着いた。メンテに出したユニットは部分ごと分解されており、通常は断られるケースがほとんどである。勇気を持って現状をメールで訴求してみると、細井氏からすぐに電話がかかってきた。その内容は、私でも納得できるものであり、参考になるURL他の情報がその後のメールに付されてきた。電話での自信ある話や真摯な対応に感謝するとともに、それが今回の依頼の動機となった。

待つことひと月半。新たな16Ωのダイアフラムにステンレスホーン、金メッキの端子を身に纏い、細かい調整を施した別物が戻ってきた。さてどうだろう?と音出しをしてみた。高域から以前の075より細かい付帯音が聞こえてくるのは予想通りだったが、叩くシンバルの位置による音の違いやチェンバロの弦を引っ掻く音のリアルさ、明瞭な楽器の定位には驚いた。古楽器では、ヴァイオリンの松ヤニが飛び散る様まで想像できる。低域は下が伸び、高域は可聴範囲の16,000Hzは軽く超えている感じだ。全体の微調整はチャンデバで今後追い込む必要があるだろうが、新たな可能性をまた手にできた。045Beやアンプ、ET703らとすぐに決別し、長年の4ウエイ呪縛からもやっと解放された。

今ラストのオーディオ人生に足を踏み入れる。4343の印象をどう乗り越えるか、47年前の彼女と今わくわくしているのだ。その入り口を開いてくれた細井氏には、心から感謝している。

神奈川県・綺音



【ケンリックサウンドからのコメント】

綺音様、この度はお手持ちのJBL 075の修理およびカスタムチューニングのご依頼、誠にありがとうございました。

お送り頂いた075のマグネット画像を見ますと、マグネットとプレートがズレて偏心しており、ギャップに偏りがあるため、そのままではダイアフラムが正確にインストールできませんでした。まずはズレの修正と再着磁の提案を行います(30,000円/本)。通常は、センターポールをS極にする標準着磁ですが、ダイアフラムのボイスコイルへ流れる信号をより良好にするため、センターN極への反転着磁を推奨致しました。(ダイアフラムの巻きを直交するリードへアンプからのホット信号が流れる際に前面へ発生する振幅とN磁界を揃える)





当社オリジナルダイアフラムへの交換(59,800円/本)は、ギャップ清掃、シリコンガスケット、非磁性体センターイコライザー用取付ビス含みます。合わせて、純銀メッキラグおよび金メッキ端子交換(23,000円/ペア)と、ステンレス無垢削り出し075ホーン換装も実施いたしました(96,000円/ペア)
http://jbl43.com/?pid=12738210



綺音様は、これまで幾度となく、この075の不良品にあたってしまい、今回もまだ不安は払拭しきれないご様子だと感じましたので、当社の工房へ足を運ばれ、どの程度高い水準で、もの作りや修理・調整精度を誇っているか、直接ご覧になり、音も聴かれることをお薦め致しました。その上でご納得頂き、推奨する項目を全て実施されると間違いないと感じたからです。

当社がアップしているYouTube動画やウェブページでも参考になる関連のものをご案内しました。ご提案の項目全てを実施した075を、4301という2wayスピーカーに特別に組み込んだものや、
http://jbl43.com/?pid=156713423

そのスピーカーを1万円の手のひらアンプだけで、ここまで鮮烈な音が出るという驚きの動画、



そして、375もこんな究極形にすることもできるという事例です。
http://jbl43.com/?pid=151122648

結果、メールでのやりとりのみで作業を全てご依頼頂き、納品後は大変ご満足頂ける音になった御報告まで頂戴し、とても安心しました。

綺音様、これからも末永くお使いください。
この度は誠にありがとうございました。

2022年10月10日月曜日

お客様の声 茨城県・須藤様 JBL 4345 フルレストア・カスタムチューンナップ Sansui C2301 & B2301、Pioneer P3 オーバーホール



【お客様のコメント】

ケンリックサウンド株式会社
代表取締役 細井研志様
スタッフの皆様

この度はJBL4345のレストアおよびアンプ(サンスイC2301&B2301)、レコードプレーヤー(パイオニアP3)のオーバーホール有難うございました。

当初アンプ、レコードプレーヤー、そしてスピーカー、それらは既に40年もの歳月を経ているため処分して新しいものにするしかないのかなと思っておりました。

とは言えもしこれら古い機器が復活し、以前聴いていた時よりも良い音が奏でられたらどんなに素晴らしいことか。次第にそんな思いも募ってきました。そんな時、10数年前ネットでたまたまケンリックサウンド社のHPを見てJBLのレストアはここにお願いしようかなと漠然と感じたことを思い出し今回お願いした次第です。

2021年2月に修理をお願いし、わが家に届いたのはその年の12月末でした。見違えるようにきれいになって帰ってきた私のオールドヴィンテージは私が想像していた以上のものでした。

さてここからが私の失敗談です。

実は期待を込めてオーディオ機器を接続したのですが、しばらくして音に不調が現れるようになってきました。(実は自分も全く意識していないあまりにも単純なミスによるものでした・・・)そのため細井様には大変なご迷惑をおかけしてしまいました。原因を一つずつ潰していく作業につき合わせてしまい本当に申し訳ありません。また途中で私の方が諦めかけた際、まだ原因除去に関し試していない方法がいくつかあるのでそれを試してみましょうと数か月にわたり付き合っていただきました。もしあの時の提案がなければ、40年以上も前のオーディオ機器から当時よりもはるかに素晴らしい音楽が聴けるという感動は味わえなかったと思います。

細井様には大変ご迷惑をおかけしましたが、顧客に真摯に向き合い忍耐強く対応してくださる姿勢にはある意味レストア後に感じた以上の感動がありました。これが細井イズムであり、顧客がケンリックサウンド社を信頼する理由なのだとしみじみ思いました。

レストアやオーバーホールをお願いする人の心は新しいものへの憧れと共に過去のつながりや思いを絶ちたくないという相矛盾した気持ちがあると思います。

今回ケンリックサウンド社にお願いしていなかったら、私自身これらの機器と過ごした思い出は雲散霧消してしまったと思います。しかしこうして復活した私のオールドヴィンテージは過去から未来へ紡いでいくだけなく、さらなる希望を与えてくれるような音の世界にいざないつつあります。

またいろいろお願いすることが出てくるかもしれませんが、今後ともよろしくお願い致します。



【ケンリックサウンドからのコメント】

須藤様、この度はJBL 4345のフルレストアおよびカスタムチューニングと山水のC2301およびB2301、Pioneer P3のオーバーホールご依頼、誠にありがとうございました。

JBL 4345の素晴らしい音を引き出すためのサンスイセパレートアンプは、やはりセットでお使いいただくのが最良なのだと感じました。

オーバーホール後に納品したアンプから生じた不調な箇所の根本原因がなかなか分からずに、最終手段として直接訪問して状況を確認しなければいけないとも考えていました。しかし、須藤様にはメールでの指示に根気よくお付き合いいただけたおかげで、何とか解決できたものと思い、大変感謝しております。検証の過程をじっくりとご一緒に進めてきましたので、長らく時間はかかりましたが、ようやく無事に落ち着いて音楽を楽しんで頂くことができるようになりました。

須藤様、これからも末永くお使いください。

この度は誠にありがとうございました。

2022年9月9日金曜日

史上初オールアルニコ版 JBL 4345登場!ケンリックサウンド過去最高 ベリリウム振動板4インチJBL 2440搭載



18インチ、46cm口径のウーファーである2245Hまで含めて、全てをアルニコマグネットユニットで揃える、つまりオールアルニコ版のJBL 4345は初の試みとなります。それに加えて、2インチダイアフラムの標準ドライバーの2421Bは、4インチダイアフラムである2440へと換装、ピュアベリリウムダイアフラムをインストールしています。そして、アッテネーターは標準L-padではなく、トランスタップ切り替え式となります。

これらのユニット類をバランス良く、かつお互いのパフォーマンスを生かせるようにネットワーク定数を決定するのは中々苦労する作業でした。ボイスコイル巻き方向に対してより良好な関係になるようドライバー以外は全てセンターN極として逆転着磁も行っています。

ネットワークの方針が定まり、バラックで組んだネットワークと、ウーファーからの漏洩磁束に呼応するポジションへファインメットカットコアコイルを配した片側のチャンネルのみ、テストで音出しをしたのが上記動画です。未だかつてないほど、バックグラウンドノイズを正しく拾って再生できているというのが大きな特徴です。通常はネットワークでマスクされてしまい消えがちな、この領域の信号を過敏に再現できるということは、実に細かな微細信号を正確にユニットまで伝達できているかということです。

もう片側完成まで、しばらくお待ちください。