2019年3月19日火曜日

ハーツフィールドへ搭載予定:JBL 150-4Cの新品リコーン作業 Reconing of JBL 150-4Cs being made for JBL Hartsfields

ケンリックサウンドの熊木です。
Hello, this is Kumaki from Kenrick Sound.

本日のブログでは現在作業を進めているハーツフィールドに搭載するJBL 150-4Cの新品リコーンの様子を紹介したいと思います。
In today's blog, I would like to share with you the reconing process of JBL 150-4Cs, which will be used for the JBL Hartsfields that we are working on at the moment.


150-4Cのリコーン作業はコーン紙の加工から始まります。使うコーン紙は、コーンとギャザードペーパーエッジが一体型のフィクスドエッジタイプのものです。
The reconing of the 150-4C starts with processing the cone itself.  We will be using a cone with fixed gathered paper surrounds.


まず、ボイスコイルがちょうど取り付けられるほどの大きさに底面を加工します。ハサミを使い適度に切り抜いたら、最後はサンドペーパーを使って微調整します。ボイスコイルのフィット具合が緩すぎると接着の際にコーン紙が変形する恐れがあります。逆にフィット具合がきつすぎると、ボイスコイルが変形してしまう恐れがあります。
The first step is to cut the inner circumference so that the voice coil fill fit stably. Cut using scissors first, and make the finishing touches with sand paper. If the voice coil is too loose, there is a possibility that the cone will deform when you attach it; and if it is too tight, the voice coil will deform.

次に、エッジとコーン紙全体のエージング加工です。残念ながら詳細はお伝え出来ませんが、当社のノウハウを反映した特別な方法でエージングを施します。この作業が準備段階の肝であり、完成時の出音を左右します。数日間かけて調整をしたコーン紙を使って組みあげたスピーカーは、最大限自由に振幅することができ、150-4Cが秘めている潜在能力を引き出すことができます。
The next step is to work on the cone and the surrounds.  I'm afraid I can't share our process since it is a special way that we took some time and work to complete; but by applying this process(which takes a few days), we are able to age the cone and the surrounds. In which case we are able to achieve as much movement of the cone as possible when the speakers are made. Thus pulling out the full potential the 150-4C possess.



続く
To be continued.

2019年3月15日金曜日

3/15(金)本日開店!白金台レストラン『LIKE(ライク)』ケンリックサウンド音響プロデュース

先日ブログでご紹介した白金台の多国籍料理レストラン『LIKE(ライク)』が複合型ショップ・ビオトープ内にて、本日3/15(金)18時よりオープンいたします。

JBLカスタムアップグレードのスピーカー『KENRICK SOUND Model 4344』を中心としたアナログのサウンドシステムをケンリックサウンドにてプロデュースいたしました。DJミキサーは外せないというオーナー・原様の意向を汲み、ご予算の範囲でいかに音の質を高めるかというポイントを意識しました。

肝となる今回製作したLCR型フォノイコライザーにてラインレベルに整えた信号を直接ミキサー『Allen & Heath Xone:DB4』に受け渡すことで、内蔵フォノイコを介さず、鮮度が高いままミックス処理が行えます。ターンテーブルは『Technics SL-1200LTD』×2台、カートリッジは『Ortofon Concorde Gold』のスタイラスを『Reloop Concorde 20 Years』モデルのシェルに組合わせたもの。パワーアンプは『Crown D75A』をチューニングしたモデルです。電源には専用200V回路からステップダウンした115Vを使用しています。

2019年3月15日(金)18:00 オープンのレストラン『LIKE』
※オープン日のみ、ディナータイムからの営業
〒108-0071 東京都港区白金台4-6-44-3F
TEL 03-5422-8183
営業時間(時短営業期間中):11:30〜20:00(L.O.19:00)
定休日:月曜、第2、4日曜
https://www.biotop.jp/likeopen/

Fusion cuisine Restaurant "LIKE"
4-6-44 3F, Shirokanedai, Minato-ku
Tokyo
108-0071
Japan
81-3-5422-8183








































2019年3月10日日曜日

スピーカーエッジ、貼る?張る? Tension : One important aspect in speaker re-foaming.

ケンリックサウンドの熊木です。
This is Kumaki from Kenrick Sound.

今回のブログはスピーカーエッジを”貼る”際、どのように”張る”のが重要であるかをテーマとして書きたいと思います。
In this article, I would like to feature one important aspect of speaker re-foaming: tension.

”はる”という字句について。モノとモノとを接着する際には、”貼る”という表記を用います。もちろん「スピーカーのエッジを”はる”」については、この漢字が当てはまります。
It may be easy to just re-foam a speaker in any way, but to make it good, it is necessary to control the tension on the speaker foam.

一方で、”張る”という表記は、そこに何かしらの応力が掛かっている場面で用いられる漢字のようです。例としては、”気を張る”、”胸を張る”、”テントを張る”、などが挙げられるように、まさに外的な力が加わって保たれている様子を表しています。
The tension on the speaker foam will determine the flexibility and how freely the speaker cone will be able to move in either direction.

エッジをフレームへ貼る作業行程で最も重要なポイントは、エッジロールの張り具合、つまりエッジ素材へ、どの程度の”張り”を持たせて”貼り”込むかということです。この加減ひとつで、音質の善し悪しを大きく左右するほど大切な工程となります。接着が完全乾燥するまでの間、スピーカーコーンが最もしなやかに振幅運動できるエッジのロール幅、ロールの高さ、それらを正しく形作りながら完成へと導くことがコツです。それから、円周形状のエッジ全体を均一幅になるよう仕上げることも、気持ちよく伸びる良い音を出すためには不可欠です。
For the speaker cone to be able to move as freely as possible, the foam must have an ideal shape and tension.


この写真から分かるように、当社の人工セーム革エッジはコーン紙が最も柔軟に動くことのできる理想的な形状で作られています。
As you can see, our KRS artificial leather foams are made with the ideal shape for the speaker cone to move as flexibly as possible.


この理想形状を崩さず、そのままの形を保ちながらエッジを貼り(張り)ます。
The ideal shape of the foam must be kept while re-foaming the speakers.


ロール幅を均一に保たなくてはコーン紙の動きに偏りが生まれる恐れがあります。
Also, the roll width of the foam must be equal all around, or else the speaker one movement may lean towards one way.

このように、スピーカーのエッジは単に”貼る”だけではなく、正しく”張る”必要があるということです。
As you can see, there are a few things you must be careful about, in order to re-foam your speakers properly.

2019年3月8日金曜日

お客様の声 上海 Tola様 JBL 4355 ケンリック新品精巧リプロダクト ご購入とカスタムアップグレード

JBL 4355 ケンリック新品精巧リプロダクトを購入された上海在住のお客様へのインタビュー動画です。標準仕様を来店試聴された後、さらに、ステンレス無垢ホーンへの交換やカスタムチャンネルデバイダーの追加ご購入などアップグレードオプションを依頼してくださいました。

本日出来上がった様子を確認しに再び来店され、その音の良さにとても満足されています。Tola様は日本のアーティストも大好きで、山下達郎さんのレコードもほとんど全てをコレクションされているほどです。

2019年3月6日水曜日

ケンリックサウンド音響プロデュース 白金台 新規レストラン「LIKE」オープン準備中です

フレンチを得意とするオーナーシェフ・原太一さんにとって、一号店となる渋谷宇田川町の裏通りにある隠れ家のようなビストロ「ROJIURA」、そして代々木上原の「PATH」に次ぎ、三店舗目となる今回の多国籍料理レストラン「LIKE」がこの度、白金台のビオトープ内にオープン致します。スペースも十分で雰囲気も抜群に素晴らしいです。

カスタムスピーカー、KENRICK SOUND 4344を始めとした、ケンリックサウンド音響プロデュースによる、アナログ再生のみのシステム構築を行いました。

3月15日オープン予定とのことですが、進捗については改めてこのブログでお知らせしたいと思います。