2021年3月28日日曜日

最近のカスタムJBLスピーカーのネットワーク作業 Recent crossover works of JBL custom speakers

ケンリックサウンドの熊木です。
This is Kumaki from Kenrick Sound.

最近のネットワーク作業を紹介いたします。
I will post some of my recent crossover works.

こちらはD130+075用カスタムネットワークです。
These are custom crossovers for the D130+075 setup.


【D130+075用 ネットワーク使用パーツ】
・ファインメットカットコアコイル(高域フィルター用)
・Mundorf Mcap EVO SilverGold Oil コンデンサー
・Mundorf MResist Supreme 抵抗
・トランス式アッテネーター
・背面大型金メッキ端子
・4N 純銀単線配線

[ Components used for the D130+075 crossovers ]
*Fine met cut core inductors for high frequency filters
*Mundorf Mcap EVO SilverGold Oil capacitors
*Mundorf MResist Supreme resistors
*Transformer type attenuators
*Gold terminals
*4N pure solid silver wires

以下の写真はもう1ペア製作中の10th Anniversary 4351用ネットワークです。
Below is a photo of the crossovers for the next pair of 10th Anniversary 4351 speakers.

一旦ネットワークを組み上げたら周波数特性の測定を行います。その後、キャビネットに仮組し、各コイルやパーツの適正方向、適正位置を決めていきます。パーツごとの適正方向、適正位置は1つ1つの個体で異なりますので、同じモデルのスピーカーで同じ仕様のパーツであっても、毎回スピーカーに組み込み、音を聴きながらテストを行います。
Once they are assembled, I will test the frequency characteristics to make sure there are no mistakes. Then, we will assemble them in to the speaker cabinet to determine the best position and polarity of each component. Even if we are using components of the same specifications, the ideal positioning and polarity will differ one by one, so it is necessary to actually listen to the sound each time in order to make these decisions.



2021年3月24日水曜日

1988年発表 SONY デジタル48チャンネルレコーダー『PCM-3348』の開発秘話

河内秀夫です、久しぶりのブログで失礼します。

私がSONYのプロオーディオ時代に録音スタジオ向けデジタル48チャンネルレコーダーの開発をした話しが、2021年4月号の業界誌『サウンド&レコーディング』別冊付録にSONYプロオーディオのヒストリーとして掲載されました。









私が開発したのは1988年11月に発表されたデジタル48チャンネルレコーダーです。背景は1983年にCDが発売されて、最初の頃はCDの音源はアナログマルチ録音されたマスターテープからデジタル変換されてました。当然スタジオ録音のマスターテープもデジタル化が求めてられて1984年に24チャンネルデジタルレコーダーが発売されました。

やがて録音現場からは24チャンネルでは不足して、更にチャンネルの余裕がある48チャンネルデジタルレコーダーを切望されていました。

このデジタルレコーダーのテープ幅は1/2inch、12.66ミリ幅に52トラックの録音を実現するには至難の連続でした。その開発経緯が記事に書かれております。その後、雑誌記事と同じ内容がSONYのWebに投稿されました。
https://www.sony.co.jp/Products/proaudio/
私が担当したデジタルマルチレコーダーの内容はチャプター3をご覧下さい。
https://www.sony.co.jp/Products/proaudio/story/story03.html
当初発売したPCM-3348はサンプリングレートは16bit、48kHz、44.1kHzでしたが、後に24bitにバージョンアップされたPCM-3348HRになりました。
http://www.broadcaststore.com/pdf/model/10728/PCM-3348.pdf

1988年11月3日 AESショウの会場に無事セッティング完了。いよいよ発表で緊張していた38歳の私です。


1988年ロサンゼルスのプロオーディオ展示会のAESショウで初めて発表されましたが、一番嬉しかったのは、その会場にスティービーワンダーさんが訪れて、早速手探りで触り、操作感覚を確かめて、Good!! と言われたことです。私は操作感覚にこだわって開発しただけに嬉しかったです。その後、スティービーワンダーさんから、PCM-3348をお買い上げ頂きました。


2015年5月に当社スタッフがソニーミュージックに乃木坂スタジオを見学した際に久しぶりにPCM-3348HRに対面して感激しました。




この48チャンネルデジタルレコーダーはあっと言う間に世界中の録音スタジオに導入されて、CDの世界的普及に貢献出来たと思っております。既に32年前の事ですが、これらの開発経験が現在の当社の開発に生かせる事が出来て感謝の毎日です。

これからも、ユニークな開発にご期待ください。

河内秀夫

2021年3月23日火曜日

買取のお客様 思い出のスピーカー JBL 4348 愛知県・森様



【お客様のコメント】

私がジャズに興味を憶えたのは、二十歳の頃にフランス映画の死刑台のエレベーター挿入曲のマイルス・デイビスでした。当時は、レコードプレーヤー等の機器を購入することもレコードを買うこともできませんでした。

その後、玩具のようなプレーヤーを何とか購入しソノシートで初めて聴きました。当時、ステレオサウンド誌で岩崎千明氏が盛んに仰っていた「ジャズを聴くなら『ジムラン』だ。」に影響されオーディオ店によく聴きに行ったものでしたが、私には高嶺の花でした。

結婚後に山水のブックシェルフスピーカー・ソニーのプリメイン1140・パイオニアPL-41にグレースF-8Lを割賦購入し、初めて再生した時はとても感激したものでした。

子供が出来た後、オーディオ機器を触って壊してしまわないか?心配になり一旦オーディオ機器を壁掛け式のものに入替しましたがジャズを聴くのに壁掛け式というのは何とも味気なく思いました。

しばらくして山水のキャビネットのフルレンジを購入し、よく聴いていました。サラリーマンから独立し仕事が軌道に乗った後に念願の戸建て住宅に引っ越したのを機に色々と小型からミドルサイズのスピーカーを購入しましたが、憧れはJBLの4344でした。

15年前にマッキントッシュC40、MC500、ガラード301を購入した後、やはりJBLだ!との想いで4344が夢だったのですが、最終的に購入したのは4348となりました。

15年近く4348で楽しんできましたが、加齢と持病のせいで大型機のセッティングに苦労するようになりました。

近年の地震災害の報道を見るにつけ、家内からも大きいスピーカーへの不安を訴えられ終活も兼ねオーディオのコンパクト化をする決意をしました。

私の4348も貴店にて蘇らせていただき、また新たなオーナー様に楽しんでいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。




【ケンリックサウンドからのコメント】

森様

この度の買い取り依頼、誠にありがとうございます。

ケンリックサウンドに届くJBLスピーカーには、そのオーナーの数だけ深い歴史と思い出が刻まれていますが、森様からお預かりした4348にも、やはり15年の間ずっと大切にされてきた名残が感じられました。

時代と共に大型スピーカー、大型システムが徐々に数少なくなっていきますが、当社ではその魅力を絶やさぬよう、また次のオーナーへと引き継いでもらえるようなレストア、メンテナンスを実施いたします。新たなる活躍の場にステージが変わっても、素晴らしい音を響かせてくれることでしょう。

森様、この度は買い取りのご依頼ありがとうございました。

2021年3月17日水曜日

お客様の声 東京都杉並区・高橋様 JBL S3100 出張修理点検、ドライバー逆位相入れ替え、電源良質極性統一ほか



【お客様のコメント】

ケンリックサウンド 代表取締役
細井研志 様

本日3月16日は来宅して頂き本当に有難うございます。大変助かりました。

JBL S3100は1998年に新品で購入し、最初はLUXMAN L540で、後にLUXMAN C-8f + M-8fでドライブしてきました。当初から右側スピーカーの出力が弱いような印象を持っていましたが、何せ仕事が忙しく、部屋の環境か、アンプなのか原因を追求する暇なく過ごしてきました。

昨年の2020年にウーハーのエッジ交換・磁気回路オーバーホールをしたのを機会に腰を据えて取り組んで来ましたが、素人であることの限界も感じておりました。

おそらくネットワークであろうと予測して、ケンリックサウンドさんに電話したところ、このスピーカーシステムを送る前に、下見をしてくださるとのことで早速お願いしました。細井社長の猛烈な集中力によるあらゆるシステムのチェックの結果、私にとって大ショックだったのは右側キャビネットのホーンドライバーと38cmウーハーとが逆位相の接続になっていたことが判明したことです。

23年もの間、逆位相で聴いていたなんて嘘みたいな話です。もう一つ、バランス接続の出力がアンバランス(左右に大きなレベル差ありの意)になっていて、アンバランス接続にしたらバランスしたというオヤジギャグにもならないような珍現象も発見して頂きました。その他電極の位相等細かいところまでチェックして頂きました。

その結果、クラッシックを聴く私には、素晴らしい弦の再現と余韻が体験できることになりました。持っているCDをすべて聴き直したい気分です。それどころかLPにまで手を出すと、ただでさえ短い余生がいくらあっても足りないことになりそうです。

勿論、このスピーカーシステムをケンリックサウンドさんにとりあえず送らずに済みましたが、多分、私の予想ですが、執行猶予付きとなるのでしょう。しかし、細井社長に感謝です。

今後ともご指導宜しくお願い申し上げます。

東京都杉並区
高橋



【ケンリックサウンドからのコメント】

高橋様、この度の出張点検修理のご依頼誠にありがとうございました。

お問い合わせを頂戴した翌日にちょうどタイミング良く伺うことができ、また懸念していたスピーカーシステムごとお預かりして大修理ということにも至らず、問題の解消に加えて、音質の相当なる改善とグレードアップが図れましたので良かったと思います。

お電話では、スピーカー音量レベルに左右差があり右側の音が小さいということでした。アンプとの結線は左右で入れ替えて頂いているかの確認をしたところ、プリアンプ、パワーアンプともにメーカー点検で問題なしという結果があり、やはりスピーカーが疑わしいとのこと。

しかし、アンプのレベルメーター振れ幅にも左右差があり、右側がやはり小さいと伺った段階でスピーカーではなく、アンプ、プレーヤー、接続ケーブルを含めたパワーアンプ以前の問題ではないかと考えながら当日の点検となりました。

到着してまずは普段お聴きになるCDを再生して頂くと、一聴して3秒で右スピーカーの相対位相がおかしいことに気づきます。右耳をJBL 2426H、ドライバーへ、左耳をJBL ME150H、ウーファーへ、同時に近づけて確認すると、左チャンネルはいずれも正しい位相関係であるのに対して、右チャンネルはドライバーとウーファーが180度ずれていることが聴いて分かります。試みに、背面端子のLFとHFを繋ぐバスバーをクロスして接続することで簡単にドライバーの接続を逆転せさせてみると現象は改善されました。

ウーファーエッジを最近交換されたそうですが、取り外し、取付時に結線は間違っていないとのこと。確かにドライバーの問題ですからウーファー結線は関係ありません。内部を開けて確認すると、ネットワーク回路、ドライバーへの結線、いずれも間違ってはいません。端子部結線を入れ替え対応することといたします。今回はドライバー内部まで分解確認を行っておりませんが、恐らくダイアフラムとバックカバーにある端子との結線が逆転していることが原因だと思われます。2426Hにはダイアフラムのガイドピンが立っておらず、取り付け方向に自由が効きます。これでプラス、マイナスの入れ替わりが起きていると考えるのが妥当です。それ以外には、マグネットのセンターがS極とならねばいけないところ、逆着磁によりセンターN極となっている場合も同様の問題となりますが、その可能性は低いでしょう。

いずれにしても、新品でご購入時から20年以上もこの状態でお聴きになっていたということですが、無理もないことだと思います。普通はそんな問題が起きていることなど想像も付かないでしょうから。特に、3ウェイ、4ウェイ、5ウェイなど、ユニット数が増えればなおさらでしょう。このブログをご覧になっている方々も、同様の問題を疑った方が良いかも知れません。ただし、中々一般の方がユニット単位で正しい位相を耳によって判断するのは至難の業ですから、位相チェッカーを用いるのもきっかけを掴むことには役立ちます。ただし、各ユニットが示す位相は、スピーカーシステム全体を通して、一律で正相なのか逆相なのかということではなく、例えばJBL 4344のように、LF=逆相、MF=正相、HF=正相、UHF=逆相、という関係も存在します(このうちUHFのみが3次HPFを通ることによるネットワークがもたらす位相変化で、MF、HFは、単純な結線のみでの逆転)。

それともう一点の改善ポイントは、絶対位相の良性方向。これはお使いのスピーカーシステム、そしてアンプの組み合わせによって、セオリー通りアンプのプラス端子からスピーカーのプラス端子へ繋ぐのか、あるいはアンプのプラス端子からスピーカーのマイナス端子に繋ぐ方が良好なのか、全て異なります(もちろん左右ともにセットで)。高橋様の場合は、後者の逆転接続の方がより伸びやかで余韻が残り、自然な鳴りであることが分かりましたので、結線をアンプ側で入れ替えました。

実は、右チャンネルの音量レベルが低いという問題は、前述のドライバー相対位相が異なっていたこととは別に生じていたことです。点検すると、プリアンプのバランス出力のみ異常であることが分かりました。そこで、バランス接続はやめ全ての機器をアンバランス接続に変更します。多くの場合、アンバランス接続の方が音質的有利であることも挙げられます。全てフルバランス設計のシステムで統一する場合を除き、ありがたがってバランスケーブルを用いるメリットはないばかりか、アンバランス設計で成り立っているほとんどの機器手前にある「バランス-アンバランス変換回路」を電気的に経ることによってわざわざ無駄な経路を余計に挟むことになります(家庭内の引き回し距離では外来ノイズの影響も心配無用)。

こうしてドライバー結線の修繕と左右レベル差を解消したあとは、各機器の電源極性見直しです。同時にアースループを誘発する3P電源ケーブルからアースピン排除をして、3秒の聴感のみで判定します(CDプレーヤーとFMチューナーのみ接地側をセオリーとは逆にするのが良好と判明)。

結果、最終的に出てきた音は、月並みですがこんなにも変化があるものなのか、と高橋様も驚かれるほどの違いです。何を聴いても俄然良く鳴るように生まれ変わりました。自分で言うのもおこがましいですが、これぞ価値高きプロの診断と呼べるものだと思います。

実施内容をまとめると、JBL S3100右チャンネルのドライバー逆位相とプリアンプのバランス出力レベル偏りの修繕、各機器の電源極性見直し、アースピン排除とスピーカーケーブル絶対位相反転、全アンバランスケーブルでの結線し直しと、スピーカー配置位置までの距離揃えなどです。

今回は約2時間の中で、問題の解消と今ある機器と環境を最大限生かした能力を引き出す作業に注力しました。さらに今後、スピーカー全体のオーバーホール、カスタムアップグレードなどを実施すると、いよいよもっと驚くような結果が待っておりますので、また是非よろしくお願いいたします。

2021年3月15日月曜日

JBL LE8T用 新規製作大型アルニコ5マグネット完成 Newly made bigger & stronger AlNiCo V magnets for JBL LE8T arrived



工場で製作していた、JBL LE8T用の新規大型アルニコ5のマグネット素材が完成しました。組み込み後、着時を経ることで、晴れてマグネットとなります。

ショウルームでのご試聴について About demoing our speakers in our showroom

ケンリックサウンドの熊木です。
This is Kumaki from Kenrick Sound.

本日のブログはショウルームでのご試聴予約に関する話題です。
Today, I will be writing about demoing our speakers in our showroom.

画像は現時点のショウルームの様子です。ご覧の通り出荷前・梱包を終えたスピーカーやこれから修理に向けてお預かりしたスピーカーなどが点在している状態です。出張デモのためにショウルームから持ち出したDDCやDACなどの機材もまだセットアップ完了しておらず、試聴再生にあたってのセッティング準備が必要なのです。
This is a photo of our showroom today. As you can see, it is packed with speakers to be repaired, waiting to be shipped etc. The DDC, DAC and other equipment are disconnected since they were taken out to be demoed. We will need some time to set up the system in order to do some demos of our speakers.







ときどき、事前ご予約なしで急遽ご来店、ご試聴希望のお客様がいらっしゃいます。ありがたい限りではありますが、準備が整っていない状況であることが多く、お聴き頂けるようにセッティングする間お待たせしてしまうことになります。状況によっては、ご試聴いただけるスピーカーが当日は用意できないということも多々あります。わざわざお越し頂いたのに申し訳なく感じておりますので、ご購入検討・ご試聴希望のお客様は、予め電話(03-5948-6056)か問い合わせフォームより、お問い合わせくださると助かります。お手数をおかけ致しますが、よろしくお願い申し上げます。
From time to time, there are customers who come to our showroom to test our speakers without an appointment.  We are very thankful for that, but as you can see, there is a big possibility that we are not prepared for a demo session, and we may not have any speakers for you to listen to. To avoid these scenarios, we highly recommend you to make an appointment from this form, so you can have a smooth demo session. Thank you for your understanding.

2021年3月8日月曜日

スピーカー修理:JBL L26 Speaker restoration : JBL L26

ケンリックサウンドの熊木です。
This is Kumaki from Kenrick Sound.

こちらは現在作業中のJBL L26です。当社でキャビネットのメンテナンスを行ったものは全て新品同様の仕上がりになります。この時代のJBLのスピーカーはユニットと一緒にキャビネットそのものが鳴ることによって、理想となる音を作り出しますので、キャビネットの状態は音質を決めるとても重要なファクターです。楽器と同じような考え方と思っていただけるとわかりやすいと思います。
This is the JBL L26 speaker cabinet that we are working on now. All cabinets that we restore will look just as if it were brand new. The condition of the speaker cabinet is very important for the sound. The speaker cabinet itself resonates with the speaker drivers so it is necessary for JBL speakers from this age to be in great condition for it to bring out its ideal sound. Think of it as if it was a musical instrument.

こちらのL26はキャビネットの仕上げと大型金メッキ端子交換が完了しており、後はスピーカーユニットの完成待ちです。
The speaker cabinet has been finished, the new binding posts have been placed, so what's left to do are the speaker drivers.






全国各地のお客様から買取りをしたスピーカーが到着しております。完璧にレストアを施し、販売いたしますので楽しみにお待ちください。ご予約での販売も承っておりますので、購入希望のモデルがございましたら、お問い合わせください。

Some JBL 4343s and 4344s have been restocked. It will take some time to restore them, but do look forward to them being finished. We are also taking pre-orders for speakers, so if there is a particular model you are interested in, give us an email from our website.


2021年3月2日火曜日

JBL S3100用カスタムネットワークと現在作業中のD130 + 075用ネットワーク Custom crossovers for JBL S3100, and crossovers for D130 + 075 in progress

こんにちは、ケンリックサウンドの熊木です。
Hello this is Kumaki from Kenrick Sound.

本日のブログでは少し前に完成をしましたが、ブログにアップできなかったJBL S3100用のカスタムネットワークと、現在作業中のD130 + 075用ネットワークを紹介いたします。
Today, I will share with you custom crossovers for JBL S3100 that was completed a little time ago  (wasn't shared here due to some reason), and some crossovers for the D130 + 075 set up that I am working on right now.

こちらがJBL S3100に入っているオリジナルネットワーク。
This is the original crossover for the JBL S3100.


これが新たに作成したカスタムネットワークです。フィルター用にファインメットカットコアコイルを採用。その他パーツは高音質パーツを製造している独Mundorf社のM-Resist Supreme抵抗やMcap EVO Silver Gold Oilコンデンサーを使用しています。
Below is a photo of the custom crossovers that we made for the S3100. As you can see, we have chosen Fine met cut core inductors, and the always reliable Mundorf components (resistors and capacitors) for the filters.


【JBL S3100用 ネットワーク使用パーツ】
・ファインメットカットコアコイル
・Mundorf Mcap EVO Silver Gold Oil コンデンサー
・Mundorf M-Resist Supreme 抵抗
・テフロン銀メッキ線配線

[ Components used for the JBL S3100 crossovers ]
*Fine met cut core inductors
*Mundorf Mcap EVO Silver Gold Oil capacitors
*Mundorf M-Resist Supreme resistors
*Silver plated teflon wires

こちらが現在作業中のD130 + 075用のネットワークです。今回はフィルター用だけではなく、アッテネータートランスにもファインメットカットコアコイルを使用しています。コンデンサーはMundorf Mcap EVO Silver Gold Oil、配線材は4N純銀単線を使用しています。
These are the crossovers for the D130 + 075 that I am working on at the moment. This time we are using Fine met cut core inductors not only for the filters, but for the attenuator transformers as well. We are using Mundorf Mcap EVO Silver Gold Oil capacitors, and using 4N pure solid silver wires.


2021年3月1日月曜日

本日のケンリックサウンド Today at Kenrick Sound

こんにちは、ケンリックサウンドの熊木です。
Hello, this is Kumaki from Kenrick Sound.

こちらは来社されたお客様からいただいたメープルラスクです。食感と風味が抜群で、とても美味しかったです。お心遣い、ありがとうございます。
These are some maple rusks that a customer brought for us the other day. They tasted amazing and we appreciate your kindness very much.

以下は修理が完了したスピーカーユニット達です。
Here are some photos of recently finished speaker drivers.

【JBL D130】
・リコーン
・アルニコマグネット再着磁
[ JBL D130 ]
*Reconed
*AlNiCo magnet remagnetized


【JBL 2214H】
・クロスエッジ交換
[ JBL 2214H ]
*Refoamed using cloth material surrounds


こちらの写真は先日完成したKRS 10th Anniversary 4351の音響特性測定風景です。無事に測定が終了しましたので、後はアッテネータープレートを取り付けて完成になります。当社で販売やレストアを行ったスピーカーは全て測定を行ってから出荷を行います。
This is a scene from the acoustics measurement testing procedure. All tests were passed, so what's left is placing the attenuator emblem on the front, and then we are ready to have them packed and shipped. All speakers that are sold and restored by us, go through the acoustic measurement testing.


修理のみならず、スピーカーシステムの予約注文も受け付けておりますので、購入を検討されているスピーカーがございましたら、是非ご相談ください
We are also taking pre-orders for speakers, so if there is a particular model you are interested in, give us an email from our website.