2010年3月15日月曜日

「夢があります」 千葉県 鈴木様

夢があります


はじめまして。まず今回、購入の問い合わせに関するメールではない事を先にお詫びさせて頂きます。

JBLの中古販売を検索していました処、御社のHPを知りました。ジャズ、ロック、プログレのレコードを愛する私にとって、JBLはあこがれのスピーカーで有り続けるもので、つい購入する余裕がない生活にも関わらず色々なHPで中古販売の写真を眺めてはため息をつく毎日を送っています。

御社のレストアされたJBLをHPで拝見した瞬間、ため息をつくのを忘れ見入ってしまいました。そして値段も確かに今の私には手が届かないとは言え、他社のHPで見て感じる高すぎるな…と思う気持ちが起きませんでした。写真だけですが、しっかりレストアされて値段の価値が十分、いえ値段以上の価値があるなと感じたからです。

いずれ自分も御社でレストアされたJBLを購入したいと云う夢を持たせて貰いました。それだけでも私にとっては感謝のメールを送信させて頂くのに十分な理由です。

白髪が生え、リタイア寸前になってからかもしれません。いずれは御社でJBLを購入させて頂きたいと思っております。これからもますますのご発展をお祈りしております。

失礼致します。

鈴木正憲


【ケンリックサウンドからのコメント】

鈴木様

この仕事に携わっていてよかったと実感する瞬間です。ありがたいメールに感謝します。

いつも丁寧で心がこもったメンテナンスを心掛けて、常に胸躍るようなJBLスピーカーをよみがえらせております。

ぜひ、ほんの近い将来、当店で一生付き合えるお気に入りのスピーカーを探し当ててください。必ずや巡り合えるはずです。

私もその昔、ずっと憧れていたJBL 4344を、3年ローンで初めて手に入れました。安月給のカメラマンアシスタント時代のことです。強く願えば必ず叶う夢ですから、憧れを憧れで終わらせないでください。

たとえば昨今の若者は、車など高価で出費を伴うモノに対する所有欲がなく、何としてでも手に入れたいというハングリー精神に欠けると聞きます。草食系なんとかと括ればそれも時代の流れかもしれませんが、憧れ=自身を奮い立たせるエネルギーこそが、年を重ねても貪欲さを忘れず成長を促す原動力だと信じている私には、何か寂しく感じます。

「購入する余裕がない生活」と評される鈴木様ですが、希望を捨てないことが大切です。「分相応にとどめる」という言葉は、適正で無理がないことを意味しますが、ときに、せっかくの可能性を都合よく否定するに過ぎないことがあります。人は背伸びしてこそ、これまで以上の豊かさに恵まれるのだと私は考えており、それを自分に課せられなければ、ついぞ変わらないステージのまま一生を終えます。

ガラス一枚隔て、ショーウインドーの向こうにある憧れは、ほんの少しの勇気と頑張りがあれば、自分のそばへ引き寄せることができるのです。そして、次はさらに高みを目指す気持ちが生まれ、「○○ない生活」はいつしか「ほかの何にも代えがたい生活」に変化しているでしょう。

うれしいメールに感化されつい熱弁してしまいましたが、鈴木様、私は応援しています!

ありがとうございました。

【上記私の返信に向けられた鈴木様からのお返事】

細井様

こちらの誠に不躾なメールにご丁寧なご返答を頂きまして誠にありがとうございました。

企業は人なり。

この言葉がぴったり来る感じが致します。そしてオーディオは人との繋がりでこそ豊かになる。

細井様の様に愛情を持ってモノを売り、人の心を繋ぐ企業に長く長く続けて行って頂きたいと心から思います。

どこのご家庭でもそうかもしれませんが、今は妻の目が厳しくこれ以上機材を替える事、買うことは出来ない状態なのです。本当ならば、もう少しぐらい自分の趣味にお金をかけても良い年代になって来たのですが、この有様です。

しかし、絶対に御社でいつか必ず手に入れる!改めてそう思いました。