2022年5月31日火曜日

JBL LE8Tを日本に初めて持ち込んだ男、JBLの総代理店であるサンスイの元社長・伊藤瞭介さんにケンリックサウンドスペシャル SANSUI 2115 (LE8T)を聴いていただく



JBLと言えば山水電気、山水電気と言えばブランド「サンスイ」として、1960年代当時アメリカからJBLを輸入した日本の総代理店です。そして新宿三光町にあった、サンスイのショールームで所長を務められた伊藤瞭介さんこそが、後の同社社長であり、JBL普及に尽力されて現在のJBL人気の礎を築いたと表現しても過言ではないほどの方です。

JBL名機の一つ、20cmフルレンジスピーカーであるLE8Tを、七宝組子のブックシェルフ箱へと組み入れようと考え、実行されたのも、まさしく伊藤さんなのです。そんな伊藤さんに、今回初めて当社にお越しいただき、完成したスペシャル版SANSUI 2115(LE8T)の音をお聴きいただました。満面の笑みと拍手で感動を表してくださり、私たちも温かい気持ちになりました。伊藤さんご自身も未だにLE8Tをお使いになっており、2019年には当社で修理も行っているのです。

来店されたときにトーク動画も撮らせていただいたので、近くYouTubeへアップしたいと思いますが、JBLをこうして大切に修理・カスタムされているケンリックサウンドを非常に高く評価してくださっています。事前に撮影のことはお知らせしておらず、敢えて急遽インタビューのような形式にして自然な話題を広げることを狙いとしてお話ししました。とても82歳とは思えないほど、当時のことや、オーディオに対する見識を、はっきりとお持ちの方でした。

栄枯盛衰についてオフレコの話なども伺いました。返す返すも大切なブランドを失ったとは思いますが、愛好家や神髄を受け継ぐ方々のエネルギーが、今でもサンスイの魂を脈々と生かしていると感じています。