2012年1月6日金曜日

お客様からのお便り 福島県 島津様 JBL 4344 震災による修理



【修理商品】

JBL 4344
McIntosh C36
McIntosh Mc7150

島津様は2010年10月に弊社よりJBL 4344をご購入頂きました。翌年3月11日の東北地方太平洋沖地震によってスピーカーが転倒した衝撃で床にたたきつけられてしまいました。傷に加えて音が出なくなるという被害に遭ってしまいましたが、幸いにも人的被害がなかったことが救いだと感じました。

身の安全が第一ということで、地震の余波のみならず、原発のトラブルが解消するまで、慎重に安全な場所へ待避することを優先して頂きました。

直後は特に困窮と寒さで不安なお気持ちだったことと思いますが、オーディオ、JBL、という豊かな楽しみを励みに、修理手配が可能になる時期に再びご相談頂けるようにお伝えしておりました。

それから半年あまりが過ぎて、ようやく弊社にてスピーカーを修理、同時にマッキンのアンプ類もチェックを行いました。

【お客様のコメント】

細井社長様

2011年もあと数日で終わろうとしております。

3月11日を境に当地福島県いわきの沿岸部は、東北宮城、岩手両県の沿岸部を襲った津波同様、壊滅的な状態におちいりました。私宅は海岸沿岸部より内陸部の閑静な住宅地でありましたが、震災当日の地震の揺れが5分以上の長時間だったため付近48所帯に地滑りが発生し、建屋崩壊及び土地の陥没と沿岸部同様な被害になりました。

3月18日よりこの地に避難勧告が出され各県の被災者同様な苦しい避難所くらしが始まりました。しかしそれから9カ月経過してやっと新たな地に新居を構えることができました。

添付写真のJBL4344は震災当日転倒し床にたたきつけられて音が出なくなったものを貴社にて修理していただいた物です。

新居への引っ越しに合わせての搬入手続き有難うございました。新居への荷物搬入、片付け整理が終わった後、自分だけの世界に浸るため、必死に関連機器の接続を試み最初の音が出るかどうか不安でいっぱいでした。試聴盤はダイアナクラールのパリコンサート録音。FLAY TO THE MOON。ダイアナのピアノのイントロから始まる伸びやかなトーン。これだけでもJBL4344の音が復活確認しました。

そのあとは高音部、低音部の微調整を施しやっと自分なりに納得した音づくり完成しました。

貴社にはJBL4344だけでなく、マッキントッシュのアンプ類まで今回メンテナンスをお願いいたしまして、大変有難うございました。

今後も一段落したならばマルチ接続に挑戦して見たいと考えております。その節はまた色々ご教授いただければ幸いです。

皆様のご健康と、良き年をお迎えいただけますようお祈り申し上げます。本年は誠にありがとうございました。


【ケンリックサウンドからのコメント】

島津様

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

東京では元日にやや大きな揺れを受けて不安に感じましたが、直接的な被害につながらなくてよかったです。3.11から未だ不便を強いられた生活を続けられている地域の方々を思うと、いち早い完全復帰を望むばかりです。

新居でまた音が復活したことは、島津様の気持ちの復興にも、存分に作用してくれるものと思います。弊社がその一助となれたことは何よりです。同じようにオーディオを介して前向きな生活を取り戻してくれる方々が、これから増えてくれることを願っております。

今後ともよろしくお願いします。