学食への出入りだけで磨き上げられたであろう、黒光りする薄暗い廊下を歩いて行くと、突き当たりの扉の奥になんだか懐かしい光景が広がっています。まだ、学生の昼休みより早いのか、座席には空席が目立ちます。食券を買う仕組みで、レジにはご主人でしょうか?感じの良さそうな厨房服を着た丸いおじいさんが座っています。壁にはマジックで書かれた文字と一体化した色褪せたA3縦ぐらいの端が何ヶ所か破け始めているメニューがあって、それを見ながら食券を求める人の列に続いて前に進むと、にやりと笑顔のままのおじいさんがだんだん近づいてきます。
つづく…。
この上野公園、学食に行く前日には急遽入ったウォールナットボードの改造を行いました。本来キャスター付きがノーマル仕様でありますが、そのキャスターを外したバージョンになります。キャスターを外したネジ穴はパテで埋めてタッチアップします。表面はスピーカを支えてきた名誉の傷がありますので、こちらはその深さによってパテ埋めにするのかしないのか、決めていきます。こちらのボードはJBL 4343 4344などのウォールナットシリーズと違って突板ではなく無垢材が使用されていますので、削りこみが可能になります。ただし、ラッキーなんて気持ちでどんどん追い込んでいきますと、その平面性を崩しかねませんのでそこは思慮深く、大人対応で落ち着いて進めていきます。
つづく…。






