


当店からJBL 4343A WXをお買いあげ頂いたお客様、東京都のW様からのお便りです。W様は元々、JBLの3way最新型スピーカー、4338をお使いでした。しかし、低域の出音がお気に召さず、予てから検討されていた4343アルニコモデルへ下取り交換される運びとなりました。
4338と4343を比べると、それぞれに一長一短あります。高域の伸びや、スピードのある中高音はやはり現代サウンドの4338が優位ですが、30余年の鳴らし込みを経た4343は低域の出方がスムーズです。これからエージングをしてウーファーのポテンシャルを引き出すという意味では、4338の魅力は非常に高いとも思います。
ケンリックサウンド 細井様
このたびは、いろいろとお世話になりありがとうございました。JBL4343との出会いは瀬川冬樹氏がお書きになった、1977年刊のステレオサウンド別冊「コンポーネントステレオのすすめ」という書物でした。この表紙を飾っていたのが、4343のブルーバッフルモデルだったのです。その端正で俊敏そうなたたずまいは、私に強い印象をもたらしました。
すこし瀬川氏の文章を引用しますと---
「レコードに刻まれたどんなに細かな音でも、正確に再現し鳴らし分ける。プロ用のモニタースピーカーだからそれは当然としても、しかしそれが冷たい一方の分析でなく、どこかえもいわれず暖かく血の通った音で楽しませる。これは現代が生んだ最高のスピーカーのひとつだ。」
しかし、当時は学生のことでこのような高価なスピーカーを我が物とするなど、思いもよらないことでした。約30年を経て、縁あってケンリックサウンドよりこのモデルを入手する運びとなり、感慨無量です。なるべく長く、このスピーカーと付き合っていきたいと思っています。また、メインテナンス等でお世話になることもあろうかと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。
お買い上げ誠にありがとうございました。まだまだお望みの音にするためには調整・変更など必要かもしれませんが、またご相談ください。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ご利用ありがとうございました。