2015年5月31日日曜日

JBL4343BWX の個体差

今日はJBL4343BWXのサンディングを行いました。底面のサンディングを行ったのですが、削り具合に左右差がありました。いつもであれば揃ってるわけですが今回は差があります。右のキャビネットが削りやすければ、左も削りやすい、右側が削りにくければ、左も削りにくい。というパターンが多いです。









しかし今回は、片方はすんなり削れますが、もう片方はワックスが残ります。同じ日に、ツィーターのギャップ清掃を行ったのですが、こちらも左右差がありました。フランジやホーンを外してダイヤフラムにアクセスしますが、そのダイヤフラムが、本体のマグネットからすんなり外れる場合と、固着していて少しばかり力を加えないと取れないといったことがありました。外見上はそんなに差はなかったのですが、設置状況や、保管状況、もしくは出荷した時点からすでに、左右の個体差があったのかもしれません。サンディングの方は左右の仕上がりに差が生じないようにまとめました
つづく…。







JBL2307 塗装中!

JBL4343シリーズお馴染みの、コンプレッションドライバー+ホーン=JBL2420とJBL2307。清掃、塗装、ダイヤフラムの清掃、調整、ギャップの清掃を行っています。JBL2307まさしくラッパ形ですが喉元に引っかかりを感じることがよくあります。バッフルに向かって手前は口は広いですが、奥に行くに従ってすぼまる形状です。間口が広い分そこにほこりが溜まりやすいのですが、ばらして確認すると奥まで埃が溜まっていることがよくあります。











手前の口元が清掃されているパターンはよくありますが、奥まできれいになっているケースはほとんど見られません。下手に清掃しようとしてバッフルに付けたままですと、手前の埃は取れたとしても、奥のホコリが取れるかどうか? ましてや金属粉の埃が清掃道具についていた場合、







JBL2420の強力な磁力によって吸い寄せられてしまうことが考えられます。2307のパート分に収まればまだいい方ですが、磁力によって奥の奥まで達すると、異音の原因となってしまいます。やはりバッフル面から外し、JBL 2307とJBL 2420をパラスといった方法が大切になってきます。
そして、古い塗装面はヒビ割れ、剥離して浮いていることもありますので、喉元から口元までの清掃塗装することは、その音の流れに、大きく影響与えるはずです。
つづく…。















































2015年5月29日金曜日

美味しいアイス と JBL4311special レストア完了!

真夏日を記録した水曜日、都心でも30度を超える暑さでした。昼間の熱が残る夕方に妻からお土産です。包装形状からこれはきっと冷たいお菓子だなあとぴんときまして、その包み紙に飛びかかり、包装紙を開けますとやっぱりドライアイス発見。ドライアイスの取り除くとお目当ての品にたどり着きます。







ピエールエルメさんのアイス、ラムレザンとミスグラグラのチョコラでした。ラムレザンは大変ラム酒が効いていて大人の味でほんのり酔いました。ショコラのほうはマカロン生地でチョコソルベをサンドした贅沢な逸品です。生地は2ミリ位の厚みしかありませんが、存在感は抜群、ねっとりと主張し、ソルベに達するまで濃密な時間が流れます。極太の甘さがゆっくりゆっくり流れ始めると、その後に芳醇なカカオの香りが口いっぱいに届いてばぁっと広がります。苦味と甘味の競争にクラッシュアーモンドのスパイシーさが加わり、口の中に冷たい祭りが始まります!今年最初の夏祭り、サイコーでした!










こちらの祭りも最高潮。JBL4311スペシャルのレストアが完了しました。実際に音出しをして確認してみますと、その味付けは明瞭で、頻繁に聴いている太鼓の音も革の張りまでしっかりととらえることができます。ボーカルは忠実性が高まり、一つの言葉に対する像の広がりを感じずにはいられません。ピアノはワンタッチの消音を耳で追って行くとどこまでも伸び、無限の世界に引き込まれていく感覚に襲われます。消えていくタイミングが明らかに長くなっています!これから動画もアップされると思いますのでお楽しみに!








































お客様からの頂き物 大雪渓 と JBL4343BWX

大雪渓!一升瓶のラベルを見た瞬間、河内がそう叫んだ印象的でした。信州からお客様の頂き物です。そんなに馬鹿高いお酒では無いとのことですが、とにかく美味しく、関係の無い話をしていた河内もこのラベルを見て大興奮。日本酒大雪渓にまつわる河内の体験談、そして、その美味しさの理由を探る仮定の話をしました。いくつか話をしていた中で、水がうまいからだろうという話も出てきました。











ラベルに写し出された雪渓も見事ですが、雪解け水の音も彷彿とさせるそのラベル。確かに、水を求めて山奥に店を移す蕎麦屋さんもいますし、私の知る静岡県三島市の蕎麦屋も、富士山の湧水を求めて彼の地に店を開いたということです。ミネラル豊富な日本の水とおいしいお酒をいただいたお客様に感謝。ありがとうございました!














先日のブログで書いた通りJBL4343BWXのレストアを始めました。こちらは既にネットワークの作業は先行しており、これからミッドバス、ウーファーユニットのエッジ交換に移ります。私の方では主にキャビネットを仕上げていくという段取りです!
つづく…。


















2015年5月28日木曜日

JBL4311 スペシャル ユニット事情

JBL4311 スペシャルは高域のユニットとしてJBL LE 20形のフランジを装着したベリリウムドーム型ツィーターを準備しました。標準のJBL LE20のペーパーコーンが繰り出す軽く優しく細かな音色とは違い、鋭く微細な伸びのある音色になっています。










どちらが優れているというわけではありませんが、狙いに合わせ変える料理の素材選びと同じように、今回のコンセプト、使用する他のユニット、ネットワークとの組み合わせの中で出てきた一つの提案です!














金属のドームによる軽やかではあるが、俊敏で鋭くしまった音色の効果を期待します。ウーファーは伸びのあるJBLD131改造バージョンを用意しました。4インチにボイスコイルをサイズアップしたJBL D131は今度は下に伸びのある音場を広げてくれます。

大口径のボイスコイルが繰り出す広がりと伸びのある低音はもちろん厚みも増して、ふっくらと振動するベースの弦の音を腹の底から支えてくれます。厚い層で広がる低音は腹持ちの良い大変贅沢な空間を作り出します。












ネットワークはトランス式アッテネータと最高級のコンデンサーを使用し、その音色は皮膚に迫り楽器の像が目の前に迫ります。レンジが明らかに広がったそのネットワークは中域の描きこみは余裕感たっぷり、上と下とも当然とばかりに拾いながら、どんどん描き出していきます。









通り道と繊細な表現力そしてその再現力極まったいきいきとしたJBL4311Specialを楽しんでいただければ幸いです。極上のチューンナップが放たれる時が楽しみでなりません!
つづく…。