2014年1月31日金曜日

JBL4343AWX サランネット新規張替え と アッテネータプレート新品交換

ケンリックサウンドのブログもおかげさまで1000本を超えて1001本目になりました。私は途中からの参加になりますが、記念すべき区切り(教えてもらうまで知りませんでしたが)に立ち会えて、おーという感じでした! 今後ともご愛読いただければ幸いです。

さて、そんな大台に浮き足立つこともなく、レストアは淡淡と続いていきます!JBL4343AWXはサランネット生地を新規に張りました。今回、エンブレム、また、使用する金具、マジックテープも新品です。フレームの状態で装着チェックしていますが、問題なくはまりそうです。

















そして、こちらもピカピカです。アッテネータプレートを新規に付け替えることになりました。もともとついていたプレートは折れ曲がりが酷く、刻印も判読しにくい状態です。新規に製作したアッテネータプレートに中古のプレートに刻印されていた同じ番号を打刻して使用します。これで再塗装されたバッフル面に違和感なく装着できそうです。
あとはユニットたちのインストールです。日に日に生まれ変わるJBL4343AWXのレストアも残り少しの工程になりました。
つづく…。



2014年1月30日木曜日

JBL4343AWX サランネットフレーム補修 と エンクロージャー WAX掛け

JBL4343AWXはサランネットフレームの補修、塗装を行いました。今回はいつものダボ付近(取り外しに力が加わりやすい部分)で3箇所ほど折れていることが確認されました。また、フレームは前面と後面の二重構造で、その二つを角柱で固定しています。その角柱の柱の接着が剥がれ、外れやすくなっていましたので、併せて補修しておきます。充填材を注入し、剛性を高めフレームの捻れを極力抑えていきます。はみ出た充填材、接着剤はサンディングして、面一に戻し、サランネット生地を張った際にボコつきが見えないよう処理をしておきました。余分な古い接着剤はこそぎ落とし、塗装を掛けますと、新規サランネット生地張り直しの下準備は完了します。











そして、エンクロージャーは上面と両側面のサンディングとワックス掛けを行いました。今回は工場出荷時から厚かったのか?それとも後から塗り直したのか?いずれにしましても、表面の塗膜が厚く、まずはその古い塗料を落とすところから始まりました。塗膜が厚いとサンディング中にヤスリ面に、熱で柔らかくなった塗料が付着し、傷の原因になります。ちょっと粗めのペーパーでざっと取り除き、木地を表面に出すことによって仕事を進めやすくしてみました。艶を失っていた表面はWAXによりまた艶光りしてきます!
つづく…。










↓WAX完了。








JBL K145リコーン/D130(A)リコーン/PR15リコーン

早いもので、気付けば新年2014年の1月も終わりに近づいています。この約1ヶ月間はリコーンに継ぐリコーン作業に追われ、作業場の片隅は正に『リコーン祭』といった状態でした。

まずはJBL最強のウーファーと言われるK145。マグネットだけで片側9kgもあります。重い!



続いてD130とD130Aの2ペア。出音の反応が早く、個人的にも大好きなユニットです。



そしてそして、珍しいPR15のリコーン作業x2ペアに取りかかります。この38cmパッシブラジエーターは、例えばLE15-Aなどのユニットとの併用により低音が豊かになりダイナミックレンジもワイドになります。



また、エンクロージャーの容積に応じて付属のチューニングディスクの枚数を調整することで質量をコントロールできます。



ペーパを当てたフレームに再塗装を施し、チューニングディスクへ直に取り付けたコーンとダンパーを装着して完成です。






今回リコーンのD130とPR15を搭載したオリンパス、いよいよ完成です!!

信じられない音のJBL Olympus オリンパス・スペシャル完成。



































とにかく全てがスペシャルなJBLオリンパス、完成しました。

生音に近い『軽低音』。ガツンとくる図太い『重高音』。 ドライバー375は、砲金削り出しスロート、砲金バブルバックのバックチャンバーをインストールして、ダイアフラムはベリリウム製に交換、そして再着磁を行っています。075も再着磁の上、新品ダイアフラムを入れています。ネットワークは、もちろんトランス式アッテネーターのスペシャル品です。ウーファーにはLE15Aではなく再着磁済みのD130を130Aコーンにてリコーンしています。

PR15、パッシブラジエーターは新品リコーン、共振周波数の調整のためウェイトとバネ定数をD130(130A)に最適化しています。新品吸音材を新たにテストを繰り返し、最適な分量を導き出しています。また、ローパス・ハイパスフィルターのクロスポイントも本システムに合わせてベストを導き出しました。

結果、これまでのオリンパスのイメージを凌駕するような、別格サウンドをものにしました。多彩な表現ができる実在感ある高音と、矢継ぎ早に繰り出される音離れが良い軽低音が特徴です。

ペア価格・・・1,980,000円

2014年1月28日火曜日

JBL 4343A-WX ボックス ワックス掛け と 吸音材交換

JBL4343AWXは底部のサンディングが終わり、ワックスをかけています。このワックスの乾燥中にコンプレッションドライバーホーンの吸音材交換、そして、ギャップ清掃、ダイヤフラムのセンター合わせを行います。






バックパネルを開けたところ、いつもの様に吸音材のカスがボロボロ落ちてくるということはありませんでした。かなりの年代物ですので、ボロボロになっていることがよくあります。しかし、今回何故同様の事態にならないのか?その吸音材を確認すると、新しい物に交換されていました。ただし、バックパネルの形状にはあっておらず、端がギザギザしています。ガタつきがあり、平均的に貼られているわけではありませんでした。ということで、吸音機能は失っていないとは思いますが、新規交換することにします。バックパネル内側の形状に合わせ、製作した吸音材は無理なく貼ることができ、古い吸音材のカスや剥がれ落ちた接着剤の塊や粉を綺麗に取り除きさえすれば、貼ること自体、工程上の無駄はありません。
つづく…。












いちごジェラート と JBL4343A WXのレア物

先日、ソラマチ、栃木県のアンテナショップのトチマルショップにてとちおとめジェラートをいただきました。冬にアイスも全くレアではなくなってきましたが、暖房のきいている心地良い空調の中でいただく、とちおとめのジェラートは格別です。今回は5種類ある中のミックスをいただきました。ミルクジェラートといちごシャーベットのミックスになって、しつこさもなく美味しくいただきました。



さて、こちらはレアになるのではないでしょうか?JBL 4343AWX ですが、レストア中に発見したものをご紹介したいたいと思います。先日、行った端子板のレストアの際、バックパネルから端子板を固定しているネジを緩めようと、ドライバーを差し込もうとすると、そのドライバーが食いつかないネジがあありました。おかしいな~と思って近づいてみると、ネジがありません!それどころか、ネジ穴もなく。バックパネルの黒い面に、おそらくネジ穴を開ける箇所を示すための円形の印があるだけです。通常4箇所でネジ止めされているはずが、3箇所のみとなっていました。工場出荷時からこの状態で今まで渡り歩いてきたのでしょう。このままでもレアで良いのかもしれませんが、問題でもありますので、ネジ穴を新規に開けました。もちろん、印を利用しましたので、私、初のJBLとのコラボレーションです!実は、この手のアクシデントは割と当時のJBL製品にはつきものです。しかしご安心下さい。ケンリックサウンドでは、全て修繕してお客様の元へお届けしております。
つづく…。

↓ネジ穴なし。


↓円形の印。


↓無事ネジ留め完了(ひっくりかえったキャビネットの状態で撮影)。

2014年1月27日月曜日

インドカレー と JBL4343AWX エンクロージャー底面サンディング

先日、錦糸町でインドカレーを食べました。そして、いくつかのカレーの中からタケノコカレーと、ベジタブルカレーを選びました。サラダとマサラチキン、ナン、サフランライス、ヨーグルト(撮影時にはすでに奪われてしまいました)、飲み物が付いたランチセットです。ランチビールもありましたが、諸事情によりここはアイスコーヒーで我慢します。カレーは辛さが選べますが、こちらも諸事情により、優しいお味の「マイルド」を選択。ですのでペロリといただけます。ナンは特大でもちろん味も格別。ほんのり甘みもあって、カレーとの相性が抜群です。そのカレーもどちらもしっかりと煮込まれ、コクの塊です。タケノコのシャキッとした食感とのハーモニーがたまりません。そして、ベジタブルも葉物の練潰された感じが良いおかずになります。しかし、こういった専門店は伊豆半島の南端にもできていましたから、全国津々浦々に浸透してきているのかもしれません。





さて、こちらはすっかりオーディオ界に浸透しています、JBL4343AWX。こちらは底部をパテ埋めをしてサンディングに入ります。確認するといろいろ取り回した痕がありました。充填剤を用いてこれ以上の破損を防いだ上で、パテを埋め、乾燥後削り出します。JBLの突板はかなり厚みがあるためパテ埋めの厚みを超えて、傷がなくなるまで削ることもできますが、慎重な見極めが必要です。
つづく…。