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【お客様のコメント】
ケンリックサウンド株式会社
代表取締役 細井様
この度は、JBL4428のレストアありがとうございました。納品されて約2週間が経過しましたのでレストア後の状況をご報告いたします。
現在を遡ること約40年、大学生の時にオーディオに目覚めて以来、長きにわたりオーディオと音楽の世界を楽しんできました。お送りした画像にもあるSANSUI AU-D707XとYAMAHA NS-1000 MONITORのアンプ・スピーカーを購入したのが1983年でした。当時は秋葉原がオーディオの街として全盛を誇っていた頃で、CDプレーヤーが世に登場して間もない時期でもあり、SONYブランドのCDプレーヤーを併せて購入したのもその頃でした。費用を稼ぐのに一生懸命バイトしたことが懐かしく思い出されます。
約10年前に AU-D707Xをオーバーホールし、レストア後に聴いたサウンドのクリアな響きに感動したことを想い出し、不調だった4428のレストアを決めました。今回は4428の片側のホーンからほとんど音が出なくなったためのレストアです。該当の個体をお送りした後、不調の原因を丁寧にご説明頂きました。念のためもう1本の4428も経年劣化による問題がないか併せてチェックをお願いしましたが、それぞれのスピーカーを分解した上で問題個所を画像でお送り頂き、とても解りやすく不調の原因とレストアの手順を説明して頂きました。
以前からKenrick Soundさんについてはインターネット・YOU TUBE等でよく存じ上げており、JBLを中心としたスピーカーレストアのプロフェッショナルというイメージを持っていました。HPではいろいろなレストアのバリエーションを解りやすい画像と解説により説明されていますし、レストアに掛かる費用につきましても具体的な金額で提示されており安心感がありました。これらのことが今回Kenrick Soundさんにレストアを依頼しようと考えた大きな動機付けとなりました。中でも自らを『メーカーでもなければ、ただの修理屋でもない。スピーカーレストアラーである』と定義され、その職業に誇りと自信をもって経営に臨まれていることがしっかりと伝わってくるコラムに大きく心を動かされました。
前置きが長くなってしまいました。本題に移りたいと思います。
今回のレストアの結果、『こんなに心地よいサウンドを奏でるスピーカーだったのか?』と感動したというのが正直な感想です。3台あるスピーカーの中で4428だけが、アンプの同じボリューム調整のツマミ位置で出力される音量が若干小さくなっていたのですが、レストア後は他のスピーカーと同じ音量に戻りました。いわゆる今までは『鳴っていなかった』のですね。普段はBossa NovaとJazzを中心に聞いていますが、ピアノの音の響きや広がりが明らかに変わりました。
またパーカッション系の細やかな響きもとてもクリアで心地よいサウンドになりました。更にコンプレッションドライバー&ホーンから奏でられるサックスの音色などが小さい音量であってもすみやかに響き渡り、とても気持ちよく鳴るようになったと思います。もう1台所有している4312(ブルーバッフルに塗装してしまいましたが・・)のJBLらしいジャジャ馬感というか、荒々しさというか、良い意味でのアメリカンな感覚とは対を成し、音像定位に優れた臨場感も深く味わえ、ステレオ感溢れるクラシックも十分楽しめるようになりました。
今回のKenrick Soundさんとのお付き合いのお陰で、往年の名器が復活したと同時に、4428を購入し鳴らして感動した当時の思い出も蘇りました。またご縁がありましたらお世話になりたいと思います。皆様の今後ますますの活躍をご祈念申し上げます。素敵な感動をありがとうございました。【ケンリックサウンドからのコメント】
鹿野様、この度はJBL 175Nd-2 (JBL 4428) ネオジムマグネットドライバー不良の修理のご依頼、誠にありがとうございました。
以下ブログでもご案内しているように、JBLのネオジムマグネットを用いたドライバーやウーファーは、防錆処理が不十分なことによるマグネットの腐食に端を発して、ボイスコイルギャップ内に錆が充満し、ボイスコイルを動作を妨げたり、ボイスコイル断線の原因になることが多いです。
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JBL 1400Nd ネオジムウーファー修理・
JBL 435Be ネオジムドライバー修理・
ネオジムマグネットの新規製作と脱着磁修理鹿野様には、初めに1本だけスピーカーをお送り頂きましたが、念のためもう片側のJBL 4428もお送り頂き、ドライバー175Nd-2を取り外して点検を行いました。
もともとご指摘があったチャンネル側(始めの1本)はネオジムマグネットに錆が発生してギャップ内部に磁性体が詰まり音が伸びていない状態。一方、新たにお送り頂いた個体はネオジムマグネットの防錆対策が施されている個体につき、ギャップ内部も綺麗でした。
修理内容は脱磁、分解、錆対策、接着、着磁、ダイヤフラムセンター出し、組み込み、音確認。そして、もう片方のチャンネルは磁性流体除去、ギャップ清掃、ダイヤフラムセンター出し、組み込み、音確認を実施しました。ネオジムマグネットは極めて磁力が強いマグネットにつき、脱磁、着磁が非常に困難で、アルニコやフェライトマグネットよりも割高にはなりますが、幸いにダイアフラム自身が無事であることと、片側のドライバーは対策済み品であるため、実質、一本のみ充填作業ということになります。なお、問題を誘発する磁性流体は以降注入せずに、これに頼らない方法で最も良い音が出るセンター出しを致しましたので、音質の改善も大きく見込めました。
なぜ、修理だけでこんなにも音が良くなるのかということに関しては、
かなり厳密にダイアフラムの再芯出しを行っているからです。これがとにもかくにも音の抜けの善し悪しと音色・音質を大きく左右します。
鹿野様、これからも末永くお使いください。
誠にありがとうございました。