2013年8月5日月曜日

打包とJBL Paragonの旅立ち、JBL 4425エンクロージャーレストア完了



パラゴンが飲食店を経営されるお客様の元へ出荷されました。赤くサンバーストされたスペシャルネットワークのパラゴンが店内でどんな音出しになるのか?今から非常に楽しみです。設置状況もアップされる予定ですので、お楽しみに。スタッフのお楽しみは海老。パラゴンを購入されたお客様から完成後の視聴に来られた際に頂いたものです。素焼きして塩と粗挽き胡椒を振っても良さそうですし、サラダやマリネに酸味の効いた料理にも合いそうです。スタッフ一同Ziplocに小分けし各家庭に持ち帰りました!ありがとうございます。



さて、JBL 4425のレストアも完了しました。サランネットも補修清掃され軽く息を吹き返した様子です!今回もちょっとした小道具を利用しました。4425にはホーンの支持体にMDFが使用されていますが、こちらは下地の違いがもろに塗装に現れます。したがって、傷が一つだけでもそこだけ補修、タッチアップすることができません。全体をペーパー掛けし、下地処理をしてからの塗装になります。その下地処理で利用したのがこちらのたんぽ(打包)です。





元々は拓本に使う道具です。私も古い瓦の模様を写し取る際に使用しました。今回、このたんぽを使用した理由ですが、下地として塗る塗料が、筆、刷毛を使用した場合、横、縦のラインがどうしても出てしまします。これでは視線に対して非常に目立つ、違和感の残る下地になってしまします。たんぽによって作られた下地であれば、小さな半球状の粒が並ぶ格好になりますので、視点の位置が変わっても、同じような半球が見える状況になり目立ちにくい下地になります。ペンキなどをきれいに仕上げることができるローラーの使用は今回の下地を作る範囲が狭い為に適した道具だとは言えず、選択候補から外しました。





また、たんぽとはいえ、本格的に布を使用しているわけでは無く、スポンジを丸めたものを使用しました。スポンジの目の荒さで下地の荒さも変わりますが、細かいとムラができやすいので、荒目のスポンジを選択、塗装後もムラが出ずに綺麗に仕上げることができたと思います。機会があればぜひご試聴ください!