2009年7月9日木曜日
買取のお客様 思い出のスピーカー 栃木県 T様(お父様) A様(娘様) JBL4344
当店にお手持ちのスピーカーをお譲り頂いた栃木県T様からのお便りです。娘様が代理で買い取り手続きや、お父様のスピーカーへの思い出を文章にまとめ送ってくださいました。
ケンリックサウンド 細井様
ご連絡ありがとうございます。査定の結果、お待ちしております。
スピーカーがユーザーからユーザーに渡るストーリーを大切にしたいというケンリックサウンドさんのお気持ちに、父が感銘を受けたようです。もしよろしければ、JBL4344の思い出を公表してくださいとのことで、以下にまとめましたのでご覧頂ければと思います。文章を書く気力はやはりないようでしたので、父が語ったものを私が文章にまとめさせて頂きました。また、JBL4344の写真は、引越し途中に撮ったものなので、あまり雰囲気が出ていません。気になるようでしたら、削除してくださって構いません。それでは宜しくお願い申し上げます。
T様(A様のお父様)「JBL4344の想い出」
JBL4344は二十数年前、まだCDなどなくレコード中心だった時代、クラッシック音楽を自宅で堪能したいと思い購入しました。
秋葉原を歩き回ったり、スピーカーを自作する個人のお店へ行って話しを聞いたりと、より質の高い音を手に入れるため、探し回って辿り着いたのが JBL4344でした。毎日のように、生演奏を聞いたときのような感動を自宅で得られることは、この上なく贅沢で幸せでした。
ミラノでオペラ観賞をしてからは、人の声は他のどの楽器にも勝る楽器だと感じるようになり、興味の中心はオペラに移りました。大画面のテレビをみながらJBL4344が奏でる音楽を楽しむ毎日で、自分はもう70歳になるというのに寝不足の日々でした。そんな充実した毎日でしたが、諸事情により現在の自宅を離れて引越すこととなり、引越し先の部屋のスペースの問題から、渋々JBL4344を手放すことになりました。
写真は、引越しの片付け途中で撮ったものなので閑散としていますが、元々はレコードプレーヤー等、様々なアイテムに囲まれておりました。自分が毎日感動を共にしたJBL4344を、またどなたかに大切にして頂きたい、感動をお伝えしたい、という想いから、ケンリックサウンドさんに買取をお願いすることになりました。
またどこかで、どなたかに大切にして頂ける日を、楽しみにしております。
【ケンリックサウンドからのコメント】
20余年も共に歩んできたスピーカーをご事情で手放される心情は複雑なことと思います。しかし、ケンリックサウンドにお譲り頂いたスピーカーは必ず丁寧に状態を復元して、またゼンマイを巻き戻すかのように元気良いサウンドを奏でてくれるスピーカーへと蘇らせます。T様が初めて4344を手にされたときと同じ感動を、再び新たなるオーナーへ提供することができると信じています。どうかT様、娘様もそのことを思い描いて少しでも心温まる気持ちになってくだされば私たちも幸いです。ありがとうございました。