2021年2月3日水曜日

JBL Project K2 S9800SE 元の音より良い音で戻ってきました! お客様の声 富山県・奥田様 JBL 435Be ネオジムドライバー修理





【お客様のコメント】

JBL Project K2 S9800SEの修理品が無事搬入終了いたしました!ケンリックサウンド様の梱包でちゃんとマジックでウーファーの位置やツィーターなどの位置も書いておられたので搬入スタッフにも説明もできました。細やかな配慮で助かりました。

今回突然の故障で購入した専門店のショップでは誠意ない対応され、メーカーからは修理期間が終わっていて修理不能となり断られ、世の中、メーカーは利益優先やショップは売るだけの店なのかと正直ショクでした。

せっかく高いお金を出して購入した商品が数年で終わりでは寂しいばかりです。もうオーディオ辞め売却も考えておりました・・・。

それから、とあるメーカーの人(個人的として)から連絡が入りケンリックサウンド様を紹介して頂きまして、その時は、ああここは以前にJBLスピ-カを購入させていただいたお店ですと答えたところ、それなら、なお修理も相談してみられたらと言われ、日本で一番、実績・信頼のできるショップだと言われ推奨されました。

改めて大手メーカーも推奨するケンリックサウンドさんてすごいと感じました。

私の中ではケンリックサウンドさんがHPを始められた15年前ぐらい前?から気になるショップでした。いつかはこのショップで購入と考えていました。その時の購入品JBL4343は今もいい音で鳴っています。

正直その4343の方がいい音で、今回修理の9800はどうも私には馴染まない音で購入時から、ほぼ聴く事がなく飾って置くだけの愛着もない高い買い物でした。

そして今回、9800は壊れたので廃棄も考えておりました。仮に修理されても音を聴くことはあまり無いと思っていました・・・。

そして本日搬入、今回一人で開梱して改めて9800の素顔を見て、よく頑張ったね、お帰り。と声を掛け、手で撫でたら、なんか涙が出てきてしまいました。

そして恐る恐る音出です。音が出た瞬間・・・え??9800はこんないい音だったの?嬉しくて嬉しくて観劇しました。思わず手でなでなでしていました。廃棄しなくて、ほんと良かった。

ケンリックサウンドさん有難~最高~。故障前より良い音で鳴り大変満足のいく音で感動してました。

通常なら悪いとこを修理して元の状態に戻して終わりですが、ケンリックサウンドさんは、あらゆる手段を尽くしてできる限りの復元をし、音質改善で音の調整もして頂いたようです。

その為、元の音より良い音で戻ってきました。匠の技だなぁと感激しました。

実績 安心 信頼のできるショップだと改めて感じております。ケンリックさんの丁寧な仕事はブログでも良く分かりますね。誠意ある対応に、頭の下がる思いがします。

これからも、幾多のお客様を安心させ、喜ばせてあげてください。私もその一人です。今後も、何かとお世話になるかと思いますが、その時はまたよろしくお願い致します。

ケンリックサウンドの皆様、本当にありがとうございました。



【ケンリックサウンドからのコメント】

奥田様、この度の修理依頼、誠にありがとうございました。

改めて今回の不具合についておさらいいたします。一番の懸案であった435Beの不具合は、ネオジウムマグネットのコーティング腐食ではなくてダイヤフラムの内部断線でした。この435系統(435Al、435Be)にはたまに発生している不具合です。交換するダイヤフラムは非常に高額であるため、修復にトライしました。結果は断線個所の修復が出来て正常なチャンネルとほぼ同じ値になりました。ギャップ内部クリーニングと磁性流体再封入をして測定確認を行いました。


435Beダイヤフラムのボイスコイル断線個所・修理後の顕微鏡写真

ダイヤフラムの構造は、端子から銅の錦糸線が出ておりまして、その先がボイスコイルにあるエッジワイズ巻きのアルミ線に接合用の導電接着剤で接続されており、その上からポリイミドの薄い膜で保護されている作りです。今回の435Beの断線原因として考えられるのは、衝撃や過大電流ではなくて、製造時のばらつきか何らかの影響でこのアルミ線の接着剤に湿度が加わり、接触抵抗が増加してやがて導通不良になった様に見受けられます。

修理時にはポリイミド膜を慎重に剥がして導通不良個所へとアクセスするのですが、この薄いポリイミド膜はダイヤフラム全体のロールエッジを兼ねており、剥がす際にエッジ一部に局所的な小さい穴が空きます。新たに導電性が良い特殊な接着剤で導通を確保してから、正常なチャンネルと同じ導通抵抗に回復を確認した後、防湿を兼ねて接着剤でこの穴を塞ぎます。このような状況ですので、同じように経年劣化が進む物と違い修理時のリスクを考慮すると反対側のコイルはこのまま使用する方が良いと思います。この435Beの特徴として構造上の都合から、純正の組み上げ時には芯出し精度が甘くて少し詰った音がしてしまいます。当社では音声信号を入れながら、音が最も伸びやかに聞こえる位置を微調整の繰り返しを経て導き出しております。435Beのカバーを止めている4本のネジには新たにネジロックを塗布しておりますが、このような理由によるものです。全てのドライバーダイヤフラムは、この作業を行うか否かで、決定的に音の善し悪しを左右します。

ネットワークの特性測定も行いましたが、左右に差はなく正常な状況でしたので修理個所はありません。しかし006P型9Vのバッテリーが外されていましたので、当社推奨のリチウムフェライトバッテリーを装着致します。このバッテリーの役割は次の通りです。ネットワークに使用されているコンデンサーに通過する音楽信号は0電圧を境に+波形、-波形が印加されます。コンデンサーの0電圧を信号が通過する時に非線形なわずかな歪みが発生するため、歪みを改善する目的で0電圧も交差しない様に予めバイアス電圧として9Vを印加しているのがバッテリーの役割です。バッテリーがなくても音は鳴りますが、より本来の音質を発揮する為に必要なのです。

アルカリバッテリーではない、当社推奨のリチウムフェライトタイプのバッテリーは、当社YouTube録画録音システムのマイク用ファンタム電源としても使用しており、音質改善が見込めております。また通常のアルカリ電池寿命が約2年であるところ、より長い5年くらいは使用ができるのでお勧めしております。

最近大変多くの相談と修理依頼を頂くのが、ネオジムマグネットのスピーカーユニット不具合についてです。今回は原因が異なりましたが、JBL 435Al(4338), 435Be(Project K2) のみならず、ウーファー1400Ndなど、防錆加工が不十分であったがためにマグネット内部で問題が起き、ダイアフラムの振幅を妨げ、固着原因を作り出している個体が多くあります。非常に難度の高い修理ではありますが、ケンリックサウンドでは対応可能です。既存マグネットの脱着磁分解修理や、新品でネオジムマグネットを製作して再度組み直す作業の実績もあります。

奥田様、この度は誠にありがとうございました。当社から9年前にお買い求めになったJBL 4343、そして今回新たに修理ご依頼を頂いたJBL Project K2 S9800SE、共に末永く大切にお使いください。