お客様より、片側のウーファーユニットから音が出なくなったと、持ち込み修理の依頼がありました。
導通を確認したところ、片側ユニットのDCR(直流抵抗値)が異常な値を示しました。また、裏側よりリード線の状態を確認したところ錆(緑青)があります。
腐食部分が一部ボイスコイルにもあり、それが原因でボイスコイルのこすれが発生していました。幸い軽度な擦れの為、断線までは至っておりません。今回はリード線の交換修理、ボイスコイルのクリーニングで元の特性に直ります。
取り外したリード線です。日本の気候は本場アメリカと異なり湿度が高い為、この様にだんだんと劣化してしまうことが多くあります。これはJBLスピーカーのみならず、どのメーカーのスピーカーユニットにも起こりうることです。
今回行った修理内容です。
・JBL2235Hリード線交換
・ギャップ内清掃及びボイスコイルクリーニング
・特性チェック
以上です。
この様に見えない部分でもスピーカーは劣化していくことがあります。お持ちのスピーカーで気になる事がございましたら、是非お気軽にご相談下さいませ。