【お客様のコメント】
ケンリックサウンド
細井研志 様
2ケ月程前にウーハー(2231H)のコーンエッジとダンパー交換をお願いいたしました件、本日現物を受領いたしました。
早速、キャビネットに取り付け(期待感を持って!)音出しをしてみました。
ジャズ系(角田健一「Big Band Stage」)とフュージョン系「Four Play」で演奏させてみましたが、ウーハーのエージングが進んでいないにも拘らず、程よい締まりとスムーズな押し出しの低音が出ていて気に入りました。(ご推奨どおり人工セーム皮への交換、ダンパー交換をして良かったです)
また、今回の修理の影響なのか、高音域が心なしか綺麗(明瞭)になったように感じました。ウーハーユニットの修理のおかげで中・高域まで音が従前に比べて、改善されたのは驚きです。
今、ピアノ・トリオを聴きながら送信文をキーインしてます。ピアノ、ベース、ドラムがしっかりパンチのある音を出しています。特にピアノの鍵盤アタック音がイイです。
ケンリックサウンドの皆様お世話になりました!しっかり作業をして戴き、大いに感謝しています。(大満足です!)
担当して戴いた方々にも謝意をお伝えください。有難うございました! お疲れ様でした!
毎日CDやLPを「とっかえ、ひっかえ」して楽しみます!これからも、「いい仕事」期待しています。末筆ながら、貴社の増々のご発展を祈念いたします。
【ケンリックサウンドからのコメント】
長年ご愛用の、JBL 4333B WXにウーファーとして収まるJBL 2231Hのエッジ交換をされたいというご相談を、埼玉県の田中様から頂戴しました。
2000年にハーマンインターナショナルさんにて、初回の張り替え(アッセンブリーリコーン)を行ってから、約18年を経て純正ウレタンスポンジのエッジが朽ちてしまったため、当社で人工セーム革エッジへの張り替えを検討されているとのことでした。
エッジ材質が異なる場合の音の性質の違いについてご質問を頂きましたので、金型から起こして製作した当社の人口セーム皮エッジは、薄くしなやかで十分な追従性を持ち、
頂いたコメントにもありますように、エージングが進んでいないにもかかわらず、いきなり良い音であったという結果を教えて頂きました。当社開発のセーム革エッジと、専用ダンパーとのマッチングで音質向上の高い効果が得られたようで、安心しました。
高音域の明瞭感はどのようにして再現されるかというと、ダンパー交換時の調整作業技術に秘密があります。まずはギャップ内に溜まっている付着物やマグネットに吸い寄せられている磁性粉塵(鉄粉など)を丁寧に除去し、正しく垂直方向へボイスコイルが振幅するようにダンパー取り付けの水平方向を正確に出し直しいたします。なおかつ、ボイスコイルボビンに巻いてあるコイル縦幅のちょうど中央が、ヨークプレートの中央に位置するようダンパー取付けを行い、マグネットからの磁力を最も甘受できる場所へと収めることが要となるのです。
ほとんどの方が気づかないレベルでも、それまで擦れながら動いていたボイスコイルは、この作業を経てストレスなく仕事をするようになり、グッと上の帯域まで音が伸びるように変化するわけです。元々ハイカットフィルターで高域が削がれる帯域のみならず、その下の帯域も含めて自然な鳴りが得られるようになるので、低音のみならず全帯域が響きよく鳴るメリットがあるのです。
田中様、この度は誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。