このスイッチは、ステレオアンプ1台のシングルアンプドライブと、ステレオアンプ2台(プリアンプ×1+パワーアンプ×2+チャンネルディバイダーという構成)のバイアンプドライブとの切り替えを司る重要な部品です。普段、シングルアンプドライブしか使わない方は関係ないとお思いでしょうが、実はシングルでもマルチでも、アンプからの信号は必ずここを経由します。
接点は緩んでいる、表面は酸化している、中には粉を吹いているものもあります。30~40年経過したこの状態では音声信号が通りにくいのは一目瞭然ですね。音質も曇っていてこもったような状態になります。JBL純正のウエハーは材料にベークライト(フェノール樹脂)を使っており湿気を吸い、割れやすい素材です。
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ご覧ください。こちらが弊社がオプションでご用意しておりますロシアンMILスペックハイグレードセレクターで御座います。ステアタイトという良質な絶縁材料を使用しております。接点もしっかりしており電気の通りも格段に良くなります。
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古い半田は音質劣化の原因になりますので除去して新たにはんだ付けします。作業にはWBTの銀入り半田を使用しております。仕上がりはこの様になります。
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スイッチのシャフトもJBL純正同様にドライバーの溝切り加工を施しますので使い勝手、ルックスはそのままです。もちろん、ノブを取り付けて直接手で切り替えるようにすることも可能です。
ケンリックサウンドでは端子交換、アッテネーター新品交換とセットでの交換を推進しております。JBLの音のいいところを残しつつワイドレンジでクリアかつ高解像度に生まれ変わります。
交換費用は左右ペアで49,000円になります。
(4344、4345、4430、4435は加工難度が高いため69,000円)
下記が交換可能機種になります。
4331A, 4331B, 4333A, 4333B, 4343A, 4343B, 4340, 4344, 4345, 4430, 4435