2013年3月22日金曜日

お客様の声 埼玉県 田中様 お父様の形見 JBL 4343B修理(KRSセーム革エッジ交換)


【ケンリックサウンドからのコメント】

先日、田中様という女性のお客様からのJBLスピーカーエッジ張り替え依頼を頂きました。根強いJBLファンの女性かと思いましたが、実は亡くなったお父様の形見を修理したいという、娘さんからのお問い合わせでした。

一般的に、家庭に収まる大型スピーカーは、その主人が亡くなってしまうと、残されたご家族は処分を検討されることがほとんどだと聞きます。オーディオに詳しくない遺族の方は、何でも買い取るリサイクルショップへタダ同然で引き上げてもらい、それらは現状品でオークションに流れていくのが大半です。

何とも悲しい現実ですが、中には田中様のように、故人が大切にしていたものは再び活かしてあげたいと考える方もいらっしゃいます。貴重なご要望ですから、われわれとしても、以前よりもさらに良い音で鳴ってくれるように願って、修理を引き受けます。

お預かりして、約4週間。修理完了後のスピーカーユニットは、二重の専用梱包箱で田中様の元へ届けられました。ウーファーユニット(JBL 2231H)2本、ミッドバスユニット(JBL 2121H)2本は、お母様と二人で協力してキャビネットに取り付けたそうです。無事に音が出たときの感動は想像に難くないほどでしょう。娘さんがスピーカーを修理してくれたことに、お父様も喜ばれているに違いありません。

田中様は、初めて問い合わせをくださったときから、経年劣化してしまうウレタン素材のエッジではなく、半永久的に性能が維持する弊社開発の人口セーム革エッジを、ご指定でした。きっと生涯ずっとお父様の形見を大切にされたいという想いがあるのだと感じました。

田中様、このたびはKENRICKSOUNDへの修理依頼、誠にありがとうございました。これからもお母様と一緒に、この音を聴き続けてください。


【お客様のコメント】

亡くなった父の友人から、スピーカーをエッジの修理に出すよう教えられて早や数年…。おっくうなのと、機械も電気も苦手なので「まだ大丈夫」とほうってきました。しかし、母にせっつかれて今年の正月やっと修理に出すことを決心しました!

それでも、「ネジをはずして、ダンボールに入れてパッキン詰めて、業者に送ればいいんだよ」と簡単そうに言われたものの、スピーカーの構造もわからず不安でいっぱい!!

ネットでスピーカーをはずす動画を見つけ、これならできそう!と思い、次は業者探しです。JBLを専門に扱うところで信頼できそうだし、ダンボールも送ってくださるとのことでケンリックさんに決めさせていただきました。

申し込んだら、サイズに合ったダンボールがエアパッキンや宅急便の送り状まで付いて届きました。何よりありがたかったのは、作業手順の写真が付いていたことです。きちんとした会社だという印象を持ちました。

ところが、いざ、ネジをはずしてもスピーカーが箱に貼り付いていて、びくともしません。はずしたら、今度はケーブルのはずし方がわからず、結局、電話して教えていただきました。(貼りついていたところは、箱との隙間にカッターの刃を入れてはがし、ケーブルは、接続している部分の部品を押しながら引くと取れました。(そんなことすら女子は分からないのです))

修理が完了して戻ってきたら、今度はまた箱に戻す作業です。直した所を傷つけないよう慎重に母と二人がかりで(何しろ意外と重いのですね)取り付けました。早速、鳴らしてみて、無事に音が出た時は本当にほっとしました!

今度、修理をすすめてくれた父の友人をうちに招いて、音楽を聴く予定です。
大変、ありがとうございました。父も喜んでいることでしょう。