2021年3月23日火曜日

買取のお客様 思い出のスピーカー JBL 4348 愛知県・森様



【お客様のコメント】

私がジャズに興味を憶えたのは、二十歳の頃にフランス映画の死刑台のエレベーター挿入曲のマイルス・デイビスでした。当時は、レコードプレーヤー等の機器を購入することもレコードを買うこともできませんでした。

その後、玩具のようなプレーヤーを何とか購入しソノシートで初めて聴きました。当時、ステレオサウンド誌で岩崎千明氏が盛んに仰っていた「ジャズを聴くなら『ジムラン』だ。」に影響されオーディオ店によく聴きに行ったものでしたが、私には高嶺の花でした。

結婚後に山水のブックシェルフスピーカー・ソニーのプリメイン1140・パイオニアPL-41にグレースF-8Lを割賦購入し、初めて再生した時はとても感激したものでした。

子供が出来た後、オーディオ機器を触って壊してしまわないか?心配になり一旦オーディオ機器を壁掛け式のものに入替しましたがジャズを聴くのに壁掛け式というのは何とも味気なく思いました。

しばらくして山水のキャビネットのフルレンジを購入し、よく聴いていました。サラリーマンから独立し仕事が軌道に乗った後に念願の戸建て住宅に引っ越したのを機に色々と小型からミドルサイズのスピーカーを購入しましたが、憧れはJBLの4344でした。

15年前にマッキントッシュC40、MC500、ガラード301を購入した後、やはりJBLだ!との想いで4344が夢だったのですが、最終的に購入したのは4348となりました。

15年近く4348で楽しんできましたが、加齢と持病のせいで大型機のセッティングに苦労するようになりました。

近年の地震災害の報道を見るにつけ、家内からも大きいスピーカーへの不安を訴えられ終活も兼ねオーディオのコンパクト化をする決意をしました。

私の4348も貴店にて蘇らせていただき、また新たなオーナー様に楽しんでいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。




【ケンリックサウンドからのコメント】

森様

この度の買い取り依頼、誠にありがとうございます。

ケンリックサウンドに届くJBLスピーカーには、そのオーナーの数だけ深い歴史と思い出が刻まれていますが、森様からお預かりした4348にも、やはり15年の間ずっと大切にされてきた名残が感じられました。

時代と共に大型スピーカー、大型システムが徐々に数少なくなっていきますが、当社ではその魅力を絶やさぬよう、また次のオーナーへと引き継いでもらえるようなレストア、メンテナンスを実施いたします。新たなる活躍の場にステージが変わっても、素晴らしい音を響かせてくれることでしょう。

森様、この度は買い取りのご依頼ありがとうございました。