2013年5月16日木曜日

続 JBL L100 Century ウォールナット・キャビネット補修の手順

皆様こんにちは。今回は以前紹介させて頂きました、JBL L100センチュリーのエンクロージャー、レストアについての続きになります。

前回は丸くなった角や使用時の傷等をパテ埋め工程までの説明をさせていただきました。その後、未補修部分との段差ができないように、ハンドツールで面出しを施します。そして、平面が確保できたこと、傷がないことを確認後、木目を生かしつつ、表面保護の目的でWAX塗布の工程に進みます。

写真内の左側のスピーカーボックスは未ワックス、右側はワックス塗布済の筐体になります。写真でもお分かりいただけると思いますが、右側の筐体の方が左側の筐体よりも木目が引き立っています。並べて見比べますとその差がはっきり確認できます。

また、厚めに仕上がりやすいウレタンなどの他の塗料に比べ、ワックスは薄く仕上がりますので、適度な光沢を保ちつつ上品なマットに仕上げることができます。





さて、WAX塗布の完了後、バッフル面、バックボード面の再塗装を行うため、キャビネット上面、両側面をマスキングしていきます。JBL L100 Centuryの場合はブラックの再塗装になりますが、つや消し黒にてぐっと引き締まった仕上げになります。そちらの写真は後ほど…つづく。