JBL2235HはJBL4344などに使用されるウーハーです。レスポンスの良いユニットですが、思わぬ落とし穴がる事を皆様ご存じでしょうか?
写真はJBL2235Hのコーン紙を外したユニットの写真です。JBLのユニットの多くは、上記写真の様にポートが空いております。写真では既に防塵膜が取り除かれて居る状態ですが、ギャップ内への異物侵入防止用に使用されているウレタン製防塵膜が今回混入した異物そのものです。
ウレタン素材の物は経年と共にだんだんと弾力が無くなり、やがてボロボロになっていきます。ポートに使用されている防塵膜も同じように経年と共に劣化していくのです。JBL4343A,JBL4343B、JBL4344に使用されている、JBL2121系、JBL2231系、JBL2122H、JBL2235Hユニットはこのような状態になりやすいです。
どのユニットにも起こりうるトラブルです。ポート内に大量の空気が出入りし、その風圧により古くなって劣化した膜が破れ落ち、ギャップ内に侵入します。上記載写真はセンターポール内側に付着したウレタンが熱で凝固したものです。これはユニット動作レスポンスの低下や固着に繋がります。
この現象は、音楽再生中にはなかなか見つけ出す事ができません。測定器とテスト信号にて兆候を突き止めます。もしそのままの状態で使用していると、写真の様にボイスコイルを傷付けてしまったり、酷い場合断線にも繋がります。
スピーカーひとつひとつ状況が違うため、一概には言えませんが、エッジがボロボロになって来ているユニットは一度点検してみるのも良いかもしれません。
ケンリックサウンドではエッジ交換のオプションとして、ギャップ内清掃も行っておりますので、ご希望のお客様は合わせてお申し付け下さい。