2012年8月7日火曜日

JBL Model S119 音場型スピーカーシステム 修理の様子

今回はJBLS119の修理の様子を紹介致します。

このS119 はJBLでは珍しい無指向性のスピーカーです。上部スリットの各コーナーに、水平四方に向けて1インチ(2.5cm)ドーム型トゥイーターが4本設置されています。(下記写真参照)


写真では少し分かりづらいですが、低域用8インチ(20cm)コーン型ウーファーがこのように上向きに格納されております。これにより360度全周方向へ音が伝わっていきます。










キャビネットの状態ですが、至る所に付き板の剥がれや打痕がありました。スリット部分も何かの衝撃によって変形しています。


内部ネットワークはこのようになっております。

ウーハーを取り外した状態の写真です。S119は複雑にユニットが格納されており、今回のキャビネットクリーニングを期にウレタンエッジを半永久使用可能なセーム革エッジに交換致しました。

セーム革に張り替えた写真です。



キャビネット補修後の状態です。
このように付き板のなくなってしまった部分も綺麗に補修をすることにより、ボロボロだった状態から見違えるように見栄えが良くなり、スピーカーの印象も大きく変わります。

今回依頼を頂いた内容は以下の通りです。

・ウーファーセーム革エッジ交換
・キャビネットクリーニング
・金網のゆがみ補修、調整

ご依頼有難うございました。そのほかのJBLスピーカーのメンテナンス、カスタムも承っておりますので、お考えの際はご連絡お待ちしております。