今回このユニットはデータ測定の段階で異音が発生し、ギャップ内に異物があると判断しました。
内部を点検するためにまずスパイダー(ダンパー)を外します。
JBL2121のギャップは狭く、ほんのわずかな異物でも音に大きな影響を与えます。
ギャップ内には小さな金属片が2つ確認できました。これらがボイスコイルに当たって異音を放っていました。磁気回路内の磁性物質は、埃や塵とは異なり、通常使用時に自然と除去されるものではありません。分解清掃することではじめて取り除くことが出来ます。より細かい鉄粉などが混入している場合は完全に除去するために、マグネットの磁力を脱磁してから分解清掃を行います。そして組み付け後に再着磁を施します。
異物が入り込んでいる状態での使用はボイスコイルを著しく傷付けます。場合によってはショートすることもあるので注意が必要です。
ケンリックサウンドではエッジ交換をはじめ、各社スピーカーユニットの修理を承っております。JBLや、TANNOY(タンノイ)ほか様々なメーカースピーカーに対応します。お悩みのお客様は是非一度お問い合わせ下さいませ。