2010年11月6日土曜日

ケンリックサウンド技術情報11回 チャンデバ周波数カード

技術担当の河内です。

大変ご無沙汰してしまいました。

今年の秋はあっという間に過ぎて寒い日が続いていますが、このまま一気に冬に突入しそうな勢いですね。鍋が恋しい季節に酒好きな私にはたまりませんが、先月の人間ドックでイエローカードが出てしまい歳の事を考えて飲みすぎ、食べ過ぎを控える様に医師に宣告されしまいました。我慢の鍋シーズンになりそうですが、年末に向けて食べ過ぎ飲みすぎに皆様もご注意ください。

前置きが長くなってしまいました。技術情報ですが少しスピーカーの話が続いたので、今回はチャンネルデバイダーのお話です。

JBLスピーカーシステムの実力を十二分に引き出したいと思えば究極はやはりネットワークを通さずにウーファーを直接アンプで駆動するマルチチャンネル化が夢ですよね。特に低音のダンピングが効いて改善効果が大きいと思います。4350は最初からマルチアンプドライブが前提ですね。

最近はチャンネルデバイダーにJBLを希望される方が多く弊社でJBL Model 5235をお勧めしております。

このチャンネルデバイダーはJBLユニットに特化しており組み合わせるユニットに合わせてあります。クロスオーバー周波数変更はクロスオーバーカードの差し替えで対応しています。JBL純正品は既に生産終了しており入手が困難です。そこで弊社では音質改善を目指してケンリックサウンドクロスオーバーカードを開発致しました。今回開発した仕様は-12dB/Octaveで基本回路はJBLオリジナルに合わせております。使用しているコンデンサー、抵抗は音質にこだわった部品を厳選しております。

JBL純正カードとケンリックサウンドカードの写真をご覧下さい。
左側がケンリックサウンド製で右側がJBL純正です。抵抗の違いをご確認下さい。


JBL純正品の抵抗はリード線が磁性体です。弊社の抵抗はリード線は金メッキ非磁性銅で放熱ケース入りの高音質品です。コンデンサーもメタライズドフィルムコンデンサーでオリジナルよりも耐圧を高めて音質の改善を図りました。

聴き比べてみるとJBL純正よりも楽器が個々に分離し音の透明感と分解能にすぐれ予想以上の効果に驚きました。

直接アンプで駆動された15インチウーファーから出てくる底力がある低音の迫力はネットーワークを通した低音とは別次元の力量だと思います。

特にダブルウーファーの4350はマルチ駆動のしまった低音に圧倒され、私も初体験でしたがロックを聴いて虜になりました。

すでにJBLチャンネルデバイダーをお使いの方には自信をもってお勧めできます。価格は周波数により異なります。近日中に商品ページに掲載される予定ですが、このコーナーをご覧になった方に先行してお知らせ販売致します。

現時点では常時在庫品は4343、4350の特性に合わせた「4343,4350カード」と「250Hzカード」の2種類です。価格は左右2チャンネル分・2枚一組で40,000円です。

それ以外の下記周波数も製作可能ですが受注生産になりますので約4週間の納期と価格は2枚で40,000円になります。

50Hz、70Hz、100Hz、200Hz、300Hz、400Hz、500Hz、600Hz、700Hz、800Hz、900Hz、1.1KHz、1.2KHz、1.5KHz、2KHz、2.5KHz、3KHz、3.5KHz、4KHz、4.5KHz、5KHz、5.5KHz、6KHz、7KHz、7.5KHz、8KHz、8.5KHz

上記の周波数からお選びいただけます。

是非とも皆様からのご質問、ご用命をお待ちしております。