2015年1月27日火曜日

JBL4344Mk2 WAX塗布!

JBL4343ASFのミッド、ウーファーの調整が上がってくるまでの間、JBL4344Mk2のレストアに取り掛かっています。各ユニットを外してからのエンクロージャーのサンディングは、今回もそのウォールナットの木目に魅了されます。





ところで漆には目はじき塗りという技法があります。これは漆芸だけでは無く、通常の塗装にも用いられますが、一般的な塗装用語ではオープン塗装。オープンポアー仕上げなどとも呼ばれる塗装のことです。これは木目をそのまま生かした塗装仕上げのことになります。







漆芸に限って言えば、木目が見えない。または埋まった状態で販売されているものがほとんどです。伝統的な漆器の工程では、木の素地に下地加工を施し、研いで塗ってを繰り返し、最後に上塗りを行いますので、完成品は漆独特の艶が照り、木目は全く見えません。しかし、目はじき塗りは木目が生かされた塗りになります。欅など導管の深い木などに適した技法になります。








これが塗り方にコツがいるのですが、実はJBL4344、JBL4343AWXなどのウォールナットへのWAX塗布にもコツがありまして、何も考えずに塗ると木目から余分なWAXが吹き出して来ます。それが後から後から吹き出す時もあるので、気がついた時には吹き出した状態でWAXが固まってしまったなんてことにもなりかねません。

そんなこともことも考慮して、ひと手間加えたりして作業を今日も進めています!
つづく…。