2014年2月18日火曜日

JBL アルニコスコーカーユニット 名機LE5-2リコーン開始!

LE5-2のリコーンに向け作業を進めています。まずはガスケットをフレームから取り外し、フレームのヘアラインを入れ直します。錆が浮き、汚れでくすんだフロントはこの作業によって輝きを取り戻します。そして、ハンダを端子から吸い取りリード線を外し、ダンパーを剥がし、エッジをフレームから取り外してコーン紙を浮かしていくと、ボイスコイルがギャップから顔を出します。














↓まずはガスケットから。






















↓ヘアライン処理前。






↓ヘアライン処理完了。





こちらのボイスコイルは過剰なパワーがかかったのでしょうか?コイル中央部分が黒く変色し、ボビンの内側が膨らんでいます。また、もう一方のボイスコイルはなんとボビンからばらけ、ギャップの中に埋まり、普通に取り出すことができませんでした。ほじくり出したボイスコイルは、ただの銅線と化しています。


この手のスコーカーやツィーターは熱の負担が重く、調子が悪い場合はゴミの混入というよりも、ボイスコイル自体に問題が起きていることが多いようです。こちらはリコーンしますので、センターキャップ、コーン紙、リード線、ボイスコイル、ダンパーまで調整した上で新品に置き換わりますので、音質的な向上は間違いないでしょう!








↓ばらばらになったボイスコイル。






↓過大入力で変形、変色したボイスコイル。