そんな慌てたままなだれ込んでいった選挙戦の最中、見事な調整が完了したものもあります!ケンリックサウンドのワークショップでは、落ち着き、心穏やかにJBL L101 Lancerのコンプレッションドライバーホーン、名機JBL175の調整を行いました。キンキンしない余裕感のある深い音色がたまりません。マグネットの磁力線が余裕を持ってダイヤフラムを振動させているせいか?聴いていても疲れませんし、気品が漂い艶感が高く、アルミタンジェンシャルエッジ・ダイアフラムのポテンシャルの高さに改めて驚かされます。型番で示すと『D16R2410』。JBL 2410、そしてLE175に採用されていたモデルです。
今回のユニットは表面の蜂の巣は錆び付き、バックカバーの中の吸音材こそボロついていたものの、アルミダイヤフラムの状態は見事でした。こちらはダイヤフラム用はもちろん、バックカバー用にも、位置を指定する金属ピンがマウントされていて、大変丁寧な作りになっています。しかし、時にこのピンがボイスコイルのセンター調整を阻むことにもなりかねないのですが、今回はバッチリセンターが合っていました。素晴らしい。ということで、ドライバーとの戦も終了です。
つづく…。