JBL4435のレストアを進めています。底部、袴についていたプラスチック鋲は全て取り除き、マットブラックによる塗装の後、銅鋲を打ち込みました。赤みがかった銅の金属色が底面に映え、耐久力もアップしています。
続いて、1台あたり3面ある木部のサンディングを行いました。ペアで6面ある木部はウォールナットの突き板が貼られています。作業の種類としては、JBL4343AWXと変わらないのですが、天面の高さが低い分、奥側まで手が届き、いちいち回り込む必要が無くなり、作業性が格段に良いです。両側面を力を加えやすくするために、削る面を上にはしますが、奥側に回り込むことが無くなり、いつもよりもスピードが上がりました。
木目はおおらかな夏目とキンッと締まった硬い冬目のコントラストが美しく、全体のトリミングのバランスも良く、材料取りの際の技術者のセンスが感じられます。しっとりと流れるような木目のエンクロージャーは、正方形に近い存在感のあるブラックバッフルとの組み合わせに期待が持てます!
↓WAX塗布によってより木目が浮かび上がります。