スプーン作りは窪みの制作に取り掛かりました。平らな状態から削っていきますが、Rがおおよそ決まっているならば、そのRにあった反り鉋を利用すればすんなり削り上がります。勿論に彫刻刀で彫り進めることも可能ではありますが、1度鉋の味を占めると、特殊な場合を除いて戻ることはできません。勿論、反り鉋と言っても、四方反りでないと削り出せませんから、Rを変えた台の鉋を2,3用意しておきます。(因みにケンリックサウンドでよく行っているJBL4320スペシャルバージョンなどのウーファーホールの加工には、ニ方反りの鉋を使用しています)。こちらの反り鉋は別の物を削ることがあって用意した物ですが、今回スプーンの凹みはこのRに合わせて作ることにしたので、改めて調整はしませんでした。
さて、名機JBL4310はサンディングの工程に移りました。こちらは平面の構成体ですから、くたびれ感を取り除き、しっかりとその面を作り出していきます。遠目から見てもしゃきっとした印象に仕上げ、精悍な印象を取り戻していきます!
つづく…。
↓パテ埋めを繰り返しながら、攻め込んでいきます。