【お客様のコメント】
JBL4344が無事に届き、音を聴き込むにつれ思い切ってオーバーホールをお願いして、本当に良かったと感慨深く思っています。
届いた時に接続を誤り、失礼な問い合わせをしてしまい、申し訳ありませんでした。 正しく接続し直したところ、JBL4344は朗々と鳴り出しました。見事に甦ったと言うよりも、それ以上の音を出してくれました。
振り返れば、オーバーホール費用が高額だったため、最新のJBLスピーカーに買い替えようかとも思い、行きつけのオーディオショップで2機種聴いてみました。確かにすっきりした良い音でしたが、4344のゴツイ音がどうしても捨てきれず、悩んだ末のオーバーホールの依頼でした。
自分と同じような思いをしながら、ケンリックサウンドのJBLスピーカーの購入や、オーバーホールに踏み切れずにいる4344オーナーに対し、自信を持ってお勧めしたいと思います。
ケンリックサウンドの細井社長はじめ、スタッフの皆さまの技術力は本物です。
見事に蘇らせていただいた事に感謝し、大きな拍手を送りたいと思います。
本当に有難うございました。
【ケンリックサウンドからのコメント】
今年1月初旬に大森様より初めてメールにてお問い合わせを頂きました。平成7年頃導入されたJBL 4344は、最近左チャンネルの高域にノイズが出るようになり、時々音が出なくなるものの、切り替えスイッチを数回回すことで凌いできたそうです。その後いよいよ完全に音が出なくなったとのことです。
試しに内部ネットワークに切り替えてみたら、ノイズが出るものの音は出たとのこで、原因は内部ネットワークか切り替えスイッチだと目星を付け、当社にオーバーホールのご依頼を頂きました。
平成21年5月にウーハーとミッドバスのエッジ交換を実施するも、右チャンネルのウーハーが最近ビリついているのも気になりとのお話でした。この際悪い所は全て直したいとのご意向で、ネットワーク前交換も視野に入れていらっしゃいました。
スピーカーが当社に到着して伝わってきたのは、程度の良い外観から、とても大切にお使いであるということです。しかし、ひとたび内部を点検すると、ネットワークの劣化と、ウーファー、
徹底的な作業項目は、当社独自開発の人工セーム革エッジ交換から、ダンパー新品交換、ドライバー吸音材交換ならびにギャップ清掃や、サランネットの純正生地新品張り替えに至るまで。そしてとりわけネットワークに関しては、MILスペックセレクターSW新品交換、コンデンサー交換、テフロン銀メッキ内部配線交換にまでおよび、総額は80万円を超えました。ある程度の覚悟はされていたようですが、やはり高額な費用に躊躇され、一時は愛機である4344を手放される相談も頂きました。
しかし、10年以上前のこと、私にとって初めての大型JBLである、4344を無理して購入したとき感動を、丁寧にお話ししました。当時まだオーディオへの知識も未熟で、JBLスピーカーには憧れのみで接しており、我が家(と言っても10帖ワンルームのマンションでした)に運び込まれる4344を目の当たりにしたときの高ぶる喜びと言ったら、表現のしようがありません。少しずつ勉強を重ね、自らメンテナンス・レストアを始めるようになりました。そこからいかにして、現在のケンリックサウンドへと歩みを進め、JBLのレストア・カスタム・リプロダクション製作に対する並々ならぬ情熱とこだわりを注ぎ続けてきたかもお伝えしました。
その想いが伝わったのか、全てオーバーホールを実施される決断をされました。信頼して全てゆだねてくださるお客様には、必ずやご満足頂きたいという強い想いがケンリックサウンドにはあります。細部に至るまで高品位でこだわりの仕上がりは、お手元に届いて心よりご納得頂けるよう、高い技術力と、スピーカーを愛するスタッフの魂に支えられています。
大森様、このたびは誠にありがとうございました。また末永く大切に、JBL 4344をお使いください。