2013年7月25日木曜日
東大吉切り出し小刀の研ぎとJBL 4425 スタジオモニター エンクロージャーレストア中
農協から頂いた木製の古い事務机を天板だけ代えてダイニングテーブルとして使用していますが、子どもの怪我を防ぐ為にその角を切り出し小刀を使って丸く削り落としました。今回は東大吉の左勝手を選択。丁度子供が昼寝したので、その時間を利用して刃を研ぎます。
砥石は中砥が二本、仕上げ砥石を二本使用しています。それぞれ、人造砥石、天然砥石一本ずつで、本気の研ぎの際には中砥、仕上げ砥石の間に一本、超仕上げでもう一本加えています(写真は上から順に人造中砥、天然中砥、天然仕上砥)。
砥がれる刃物の面が平面に仕上がるように、すべての砥石は平面を出してあります。また、一ヶ所に偏らず、平均的に砥石の面を使うように心掛けて、使用後も平面を再び出すようにすぐに調整しています。
砥石の平面と刃物の平面が出ていると研ぎがすごく楽ですし、気持ち良いです。研いでいる時に刃物の面は見えませんが、手に感じることができます。平面が出ていないと、刃物全体が砥石に当たっていないことがわかりますし、角度がなかなか決まらず、手がぐらつき易いです。そうなると悪循環に陥るので、平面が出ていないと判断できる際には、砥石も、刃物も荒砥石やダイヤモンド砥石でザッと面を出してしまいます。
面を手に感じる感覚は、エンクロージャーの木部の仕上げにも役立っています。使っているサンダーの当て方で箱の面が乱れますから、端を削る際の当て方、当て方を維持する為の身体の姿勢、重心を意識しています。また、荒いヤスリ目でも、使用している間に当然、粒子が細かくなります。そうすると、同じ番手でも荒い時と細かい時があり、その番手をかけ終わった際に、平均的にかけていない場合は表面の状況が違って、フィニッシュに影響を与えることが想像できます。ですから、手で面の当たり方、目の状況を確認しながら削っていきます。
JBL4425 Studio Monitorもそんなことを感じながら木部を仕上げました。何とか色あせがなくなったのではないでしょうか?最終的な仕上げまでもう少しです!