昨年6月にJBL DD55000エベレストを購入して頂いた新潟県・佐藤様より、片側の音が出なくなるときがあるというトラブルのご報告を頂き、いったんは症状が治まっていたものの、再び発生しているという連絡を頂戴したため、出張診断及び修理にお邪魔しました。
ネットワークボードの半田や、各ユニットの端子ぐらつきなど、一通り確認するも症状は現れず、バスレフポートからエンクロージャー内に手を入れてまさぐっていると、音が途切れる瞬間があることが分かりました。ウーファーを取り外し内部をチェックすると、工場出荷時からの仕様となっている、あるポイントが問題を引き起こしていました。背面端子からネットワークボードに向かうケーブルの途中が圧着端子で中継されていますが、どうやらここがネックのようです。圧着具合が緩く、経年で抜け掛かっておりました。
半田でしっかりと固定した上、各ユニットに向かうケーブル端末も再処理を行い、ディファインド・カバーレージ・ホーン、JBL 2346-1のスロート部も入念にクリーニングしました。
その作業後の出音が上記の動画での様子です。安定して良質な音が得られるようになったと思います。
佐藤様、この度はご心配をおかけしましたが、これで完治したことと思いますので、再び音楽に没頭頂ければと存じます。ありがとうございました。
