2014年9月5日金曜日

名機オールアルニコ仕様 JBL4310 レストア開始!

4310のレストアが始まります。比較的程度の良い個体が届きました。アッテネータ交換、ロジウムメッキ端子交換、ウーファーリコーン、サランネット張り替えなどのいつもの項目が並んでいます。まずはリコーン確定の2212を取り外しにかかります。







よくバッフル面に固着しているウーファーユニットも見受けられますので、取り外しの力加減を金具握る手のひらで感じながら、徐々に力をかけていきます。と、意外に早い時点でぼこんとウーファーが外れました。バッフル面から完全に取り外そうと金具を置き、両手で持ち上げにかかると、指先に粘りを感じます。今までに感じたことのない感覚。ウーファーをひっくり返して納得。ガスケットが外れかけ、そのガスケットをなんとか指定の位置にとどまらせようと、テープが何カ所か留められていました。そのテープの接着剤が経年劣化で元の位置からズレ始めて粘性をまきちらしていました。このような癖のついたガスケットもうまくユニットに沿わせる方法もあります。ここをいい加減に処理しないことで密閉性が高まることと思います。
つづく…。







↓黄ばんだ半透明のテープが粘性の原因。