現場では自分の足元の屋根を鉄骨を残して溶断しています。私だったら何も考えずに溶断して、溶断が終わった途端に屋根と共に自分も下に落ちていくなんてことも想像してしまいます。
職人さんは命綱も付けずに炎を操っていました。若い頃ならまだしも、今では平均台を歩くことすらままならないと思われるこの四肢に加え、あまり高い所の好きではないという心もあって、もしかしたら溶断することもままならず、立つだけでもやっとだと思います。
骨と皮というか、スケルトンになっているビルの上でしかも3階とか4階の高さで作業することは、自分にとっては地獄そのものです。やはり地に足をつけて作業してみたいものです。
JBL4343AWXはワックスがけを行い見事な木目が現れました。ある効果によって突き板の色味の差も目立ちません。
これで傷が主役だった天面もしっかり木目が主役に躍り出ました。これが突き板のメリットの一つで、状態によっては貼り替えることも可能です。仮にプリントシートを使用したようなキャビネットでしたら、プリントの木目を左右の箱で統一してくることがあります。そうなりますと、同じ物はなかなか手に入りませんから、どうしてもより手間のかかる方法を取らざるを得ません。コストもかかりますので、突き板様々です。
つづく…。