JBL4311Bはサンディングを行いました。今回もまた冬目がキラリと光るまであげていきます。
底面、天面、両側面、問題なく仕上げていきます。もちろんバッフル前に平行して存在する小口面もうまいこと仕上げるわけですけれども、幅10ミリに満たず、突き板の厚みも1ミリくらいでしょうか?
刃を入れればすぐにでも剥がれてしまうような繊細の突き板も、安定的に作業を進められるように考慮しながら削っていきます。この面は両側面などの広い面と同じような番手を使用できず、パワーツールを使用するか迷うところでもあります。
かといって、パワーツールを使用せずに手ヤスリでこの部分のサンディングを行うというのはまた時間の無駄でもあります。やはり、的確な番手の選択とスピードの選択、そしてサンダーのスピードに振り回されない手首の固定をした上でのパワーツールによる削りだしが、早く美しく仕上がると判断しました。
ホールドされたリストを平行に保持しながらサンダーを動かしていき、音と切削面の木粉になっていく具合を確認しつつゆっくりと進んでいきます。弱すぎる番手では表面だけを削り、艶だけが高まり、古いWAXを残したり、斑になったりして、他の面との色味が変わってしまいます。
かといって番手を上げすぎると今度は突き板を簡単に削り取り去ってしまい、ウォールナットの面を失うことにつながります。
ウォールナット自身の色を引き出しつつ、表面を必要最低限に削っていくといった番手とスピードを選択することが必要になってくるわけです。
全ての面の艶上げが終わった後塗装の準備に取り掛かりました!
つづく…。