2015年6月15日月曜日

JBL 4343AWX & JBL 4333A 純正の狂喜

JBLのサランネット生地をずるむけに剥いたサランネットフレームは、JBL4333AとJBL4343AWXのものです。親子のようなサイズの違いがありまして、なかなか変化に富み作業にリズムが出てきます。同じサイズですと用意する材料、道具も統一され効率は良くなりそうですが、一気に100個などという単位でもありません。多くて3ペアがいいところ。今回のように2ペアで、もしも同じ型式であれば、どちらがどちらのものかという印を意識しながら作業進めることになります。














逆に今回は明らかにサイズが違いどちらがどちら?という判断基準が明白であります。ビジュアル面から言っても脳みそにそういった情報をわざわざインプットしておく必要がありません。素早い判断で取捨選択ができます。













しかも今回はどちらもJBLダブルニット純正生地ですが、JBL4333Aはバーガンディー、JBL4343AWXはブルーになりますので、色が明らかに違うといったところでも作業の効率が高まります。














同じ色だとどうしても無意識のうちに違いを確認しながら作業になります。もちろん違いがわかるように印をつけますが、時間にして数秒の違いが生まれるような気がします。
よく純正ジャージ生地と接している私たちにとりまして、こういった違いがあると言う事は喜びの1つなのです!











小さい方からやろうかな?大きい方からやろうかな?なんてたわいないことを考えながら、一気に装着チェックまで持っていきました!


ここで、サランネットエンブレム装着に関するケンリックサウンドのこだわりをご紹介します。4343の工場出荷時は、左右のスピーカー2本ともに、2405ツイーターが右位置に取り付けてあります。それらに干渉しない位置、つまり、左寄せで、サランネットエンブレムが両方とも付いています。

しかし、当社でのレストア時にはツイーターがシンメトリーになるよう、位置を移動変更してありますので、エンブレムもそれに伴い、シンメトリー化を行っています。標準のサランネットエンブレム(左寄せ)のままですと、装着した際にちょうど左側に移動したツイーターの正面に覆い被さる場所に位置してしまいます。指向性が強いウルトラハイの音声信号は、前面にエンブレムが位置すると音道が遮られて著しくレベルが下がります。

ケンリックサウンドでは、そこまで配慮して、2405の取付位置に応じた、エンブレムの装着を行っています。(サランネットフレーム自体にL字金具が元々3個付いているのも、任意の左側2個、あるいは右側2個を選んで使えるよう、メーカーが左右移動することを前提に装備しているものです)

皆様のお手元に届いた際には、この細かなこだわりにもご注目ください。