JBL4333Aは下図が完了し、いよいよバッフルに転写する段階まで来ました。それぞれのチャンネルに一羽ずつバッフル面左側に配置する予定で、一羽はコンプレッションドライバーホーンに向かっていき、もう一羽は同じ場所で毛づくろいをしています。動と静の対比により、均一的な空間にならないようにします。含みのある空間の中で、豊かな情感を味わっていただければ幸いです。
鳳凰は想像上の生き物なので、自由に描けると思いきや、やはり、鳥としてのリアリティも持ち合わせなければいけない関係で毛づくろいの鳳凰の方がその扱いに苦慮しました。筋肉や羽を様々な角度から見たものや動きを確認するための資料を参照し、細井と練り上げていきました。
そして、ウーファーの位置や、バスレフポートの位置への絡み方を考えながら、鳳凰の尾の向きや角度を修正していきます。ここで複雑な流れの塊が表現できればこちらの狙いに近づきます。
細かい校正は実際にバッフル面への転写が完了した後に、現物合わせでバランスを取っていきます。
つづく…。