こちらの折れ方はその前に補修した折れとは比較にならず、オーナーの方も一歩踏み込んだ応急処置をしていました。フレーム形状全体の崩れを防ぐためでしょうか?無塗装の全く別のヒラ角材が当てがわれねじ止めされています。まさに複雑骨折の様相を呈しています。確かにこの折れは、ただ接着するだけではその形状を保てない可能性がありますが、ただ、現状のまま塗装を施しても無骨であります。
そこで、同じ幅の材料を用意し、折れた箇所は棒ごと取り除き、そっくり新しい材に入れ替えます。その際、はめ込んだ時に微妙にテンションがかかるように必要な長さに切っておきます。新しい材が自立して置き換わるようなサイズにしておき(別の箇所の折れに繋がるので、長すぎてテンションをかけ過ぎるのも良くない)、接着。また別に同じ幅、同じ材料によるコマを用意しておき、目立たせず、かつ効果的な補強を施しておきます。
危険が常に付きまとう実際の山のエベレスト。こちらも負けじと一歩一歩踏みしめ、工程を前に進めています。
つづく…。
↓思い切って切断。
↓置き換え。
↓圧着中。
↓柱が乾いた後、一日おいてコマの接着。
↓圧着中。