JBL4312Mk2スペシャルに使用するウーファーユニット D131のリコーンはコーン紙の選定を始めました。通常品は3インチボイスコイルのウーファー2213Hが組み込まれていますが、現在作業を進めている個体はスペシャル品。本来ウーファーに用いられる4インチボイスコイル+アルニコマグネットを有するD131に合わせるコーンキットも特別に準備します。今回は標準のD131軽量コーンではなく、431X系のギャザードエッジ・アクアプラスタイプに、重量があるボイスコイルを組み合わせ、瞬発性と低めのf0、その両者いいとこ取りを狙います。
専用に加工を進めます。穴のセンターがずれないこと、断面の垂直軸が傾かないことを念頭に、ボイスコイルのボビンを当てがい、スッスッスと、ストレス無くコーン紙にボイスコイルが入って行くまで、削り込みます。これは削り具合と進んだ量を確認しながらの作業になります。ヤスリ目は接着のための足付きとし、傷を無くし、鏡面に仕上げることはしません。
ダンパーはボイスコイルに未加工で接着しますが、その際、水平が狂わないようにまずは3〜4箇所仮留めをします。ゆがみを意識して、指で微調整していきます。複数箇所からダンパーとボイスコイルの治まり具合を確認して、全体を接着します。
つづく…。